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「“ファッションが好き”という原点を思い出させてくれる場所」 ラグジュアリーブランドスタッフが語る沖縄勤務のリアルとは!?

「“ファッションが好き”という原点を思い出させてくれる場所」 ラグジュアリーブランドスタッフが語る沖縄勤務のリアルとは!?

NESTBOWL編集部は今までさまざまなアパレル販売員にインタビューを実施し、販売職スタッフの想いや働き方のリアルに迫ってきた。今回はラグジュアリーブランドの沖縄店舗で勤務するAさんを直撃!都内勤務から沖縄店舗に異動・念願の沖縄移住をしたきっかけ、東京と沖縄の違いを多方面から聞いてみました。旅行先や移住先としても人気の沖縄だが…沖縄で販売職として働くことの難しさや楽しさ、そして移住のメリット&デメリットとは!?

A氏プロフィール
大学卒業後、3年半ほどアパレルブランドにて勤務。その後現在のラグジュアリーブランドに転職し、社内公募を経て沖縄店舗に異動&移住。当時は単身で移住してきたが、沖縄の魅力にどっぷりとハマり今では現地で結婚・子育てをしながら勤務している。

高校の頃から憧れていた沖縄移住を異動で実現!沖縄での勤務で感じたギャップとは?

― まずはご経歴を教えてください

大卒でアパレル業界に入ってから10年ほど経ちました。現在勤めているラグジュアリーブランドでの勤務は7年目。東京ではトータルで3年半ほど働き、異動以降は沖縄で勤務しています。

― 沖縄移住を選んだきっかけは何だったのでしょうか?

高校の修学旅行で沖縄に初めて来たとき、地元の田舎とは違った都会的な部分に惹かれて「いつかは住みたい!」と思っていました。心の中にずっと沖縄移住への憧れがある中で、社内公募で沖縄店のポジションがあったんです。ライフプランの中に沖縄移住があったことに加えて、キャリアパスとしても一つ上のポジションだったので決意しました。当時の自分にとって沖縄に行くということは大きな決断だったのですが、即決で「沖縄行きます!」と。その当時は結婚もしていなかったので誰にも相談もせず自らの意志だけで決断して、両親には沖縄へ行くタイミングで報告しました。

― さまざまなポイントで東京と沖縄の違いを感じているかと思います。まずは仕事面での違いを感じることはありますか?

スタッフの意識の違いは大きく感じています。地域が変わっても仕事は一緒なのですが、求めるスピード感だったり、より深くやるべきところへの意識には差があります。そもそも働くということへの意識が大きく違うなと思う部分はありますね。一方で、お客様の層に関しては都内でも沖縄でも大きくは変わりません。沖縄は旅行でいらっしゃる方が多いので、現地の方よりも他県からの観光客の方をご案内することが多い。良い意味でギャップはありませんでした。

― スタッフの接客スキルで違いはありますか?

東京と沖縄では全く違います。そもそも沖縄のお客様は旅行の中での楽しみとしてお買い物をされることがほとんど。対して東京では自分のステータスを上げるための買い物というように目的や意識の違いはあるので、接客の質も変わってきます。となると沖縄では接客スキルや商品知識を向上させる機会は少ないのが実情ではあります。地域の気候的にもジャケットやコートという概念がないので(笑)

沖縄での買い物はエンタメ、東京での買い物はステータス。沖縄ではお客様に楽しんでもらうための接客スキルが重要

― 逆に沖縄で働くにあたって大事なスキルはありますか?

旅行中の“エンタメ”としての買い物をどれだけ楽しんでいただけるかが重要になるので、楽しい時間を提供できるスキルは必要です。通い続けていただく顧客を作るというよりも、新規のお客様に対して気持ち良く楽しく買い物をして頂く。そうなるとコミュニケーション能力が重要になってきて、そこに強みがあれば沖縄で活躍できると思っています。

― 沖縄だと本社から遠方になることがほとんど。本社メンバーは年にどのくらい来るのでしょうか?

3カ月に1回来れば多い方かと思います。でもコロナ禍以降は変わった部分もあります。コロナ前は本社との距離をすごく感じていてコミュニケ―ションのきっかけを模索していたのですが、逆にコロナになってからはリモートミーティングで接点が増えたことで距離はグッと縮まった印象です。ただやっぱり、対面でのコミュニケーションはさらに減ってしまったのでリアルでアピールする機会も減ってしまいました。

― となると、キャリアパスは限られてくるのでしょうか?

キャリアパスに対してどこに重点を持っていくのかで違ってくる部分はありますが、本社職を希望する場合は少し難しいかなと思うのが本音です。その反面、観光客や海外のお客様も多いので、顧客サービスの向上や、店舗・組織作りをもっと深掘りしたい場合は沖縄にはチャンスが多いと思います。

意外と物価が高い沖縄…気になる給与水準、生活費、子育て環境は!?

― 生活面で東京と沖縄に違いはありますか?

年収に関して数年前までは沖縄水準の給与テーブルで組まれていたのですが、コロナをきっかけに東京とのギャップはほとんどなくなっていると思います。最近では沖縄という地域が、東京大阪と同じ水準で見てもらえるようになりました。

― 家賃や外食費など生活費の面ではいかがですか?

住環境としてはとても住みやすいですが、家賃をはじめとした物価は意外と高いんです。沖縄の中心地と主要地域の家賃規模は、横浜あたりとそんな変わらないのではないでしょうか。食費含めて生活費がすごく下がった印象はないですね…。

― 子育ての環境として東京都比較するとどうでしょうか?

沖縄でしか子育てを経験していないのでイメージによるところもありますが、東京での子育てとは全然違ってくるかと思います。沖縄の方が地域に密着しているので小さなコミュニティが多かったり、公園が整備されていたり、スポーツをする環境や団体が充実しているので、子育てはとてもしやすい環境だと思います。

最初は沖縄コミュニティに馴染めないことも…馴染んだきっかけは泡盛で飲みュニケーション!?

― 沖縄出身者ではないことでコミュニティへの入り方で意識していたことは?

実は沖縄移住2年目くらいで、心が折れそうな時期がありまして…やはり県外から来たということで、認めてもらえないと実感してしまうことが多かったんです。タクシーに乗っているときに「移住者か…よその者は帰れ」と言われたり、街のコミュニティに参加させてもらったときに自分だけ他の集まりに呼ばれなかったり。

でもある時、自分のマインドを変えなければいけないなと思い始めたんです。自分の基準ばかりで住むのではなく、現地の基準に寄り添うことを意識して過ごすようになりました。そうすることで徐々にコミュニティに馴染んでいきました。馴染んでしまえばすごく過ごしやすい土地なんです(笑)。夜は泡盛を飲んで、歌って踊ってというコミュニケーションで認めていってもらえましたね。

― 沖縄に移住して良かったと感じることはありますか?

常に人生は一度きりと考えているのですが、夢だった沖縄移住に勇気を出して踏み出した結果、人生に大きなプラスになっています。どこかに行きたい、何かをしたいという思いがあるならばば、チャンスが来たらどんどん挑んでほしい。子供にもそれは伝えていきたいと思っています。そして沖縄は環境もビジネスも地域の人柄も全部自分にフィットしていて、とても住みやすい。修学旅行の時のインスピレーションに間違いはなかったです(笑)

沖縄は“ファッションが好き”という原点を思い出させてくれる場所

― 移住するにあたりフィットする人、逆にしない人はそれぞれどんな方でしょうか?

ビジネス的にもっと新しいことにチャレンジしたい、スピード感を持って世界に目を向けてキャリアを積みたい人は沖縄じゃない方がいいと思います。沖縄が好きでもっと活性化させたいという思いがある人には抜群の場所だと思います。
そしてサブカルチャー的に海やサーフィンが好きだとか、スケートボードされている方にも沖縄という街はすごく合うと思います。

― 知人に沖縄でラグジュアリー販売員として働くことをオススメできるポイントはありますか?

沖縄はファッションを楽しめる環境だということは間違いありません。東京では忘れていたファッション業界に入ったきっかけ、洋服を好きになったきっかけを思い出させてくれる。ファッションや買い物を楽しむために来店する方が多いので、働いている側も「ファッションは楽しい」という原点の感覚を感じながら働くことができるんです。もちろんKPIはありますが、そこの付加価値としてそういう感覚を感じています。

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