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ブランド愛ある社員が強み、“変化の時代”に寄り添う「リシュモン」の“ファミリー”スピリット

ブランド愛ある社員が強み、“変化の時代”に寄り添う「リシュモン」の“ファミリー”スピリット

高級ブランドを複数保有する世界三大“ラグジュアリーコングロマリット”として知られるリシュモン グループ。「カルティエ(Cartier)」「ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)」「ピアジェ(Piaget)」「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」などの名立たるブランドを擁し、特に宝飾・高級時計の分野では、世界トップのビジネス規模を誇る。ファッション分野では、「クロエ(Chloé)」「ダンヒル(dunhill)」に加え、近年は「アライア(ALAÏA)」がグループの一員になったことも大きな話題に。スイス・ジュネーブを本拠地に、グローバル規模での成長を続けている。
そんなリシュモンの魅力について、「リシュモン ジャパン」のヒューマンリソーシズシニアマネージャーを務めるチャン絵麻さんに聞いた。

チャン絵麻さん
外資ファッションブランドやコスメブランドの人事を経て、2016年にリシュモン ジャパンに入社。「ヴァン クリーフ&アーペル」HRBPを務めた後、「リシュモン ジャパン」ヒューマンリソーシズシニアマネージャーに異動。採用から教育、育成、人材配置、評価制度までの業務を幅広く担当する。企業の魅力を情報発信する“エンプロイヤーブランディング”や、年齢国籍などを問わない組織の在り方を推進する“ダイバーシティ&インクルージョン”なども積極的に行う。

■「リシュモン ジャパン」とブランドの関係性

―リシュモン グループの日本における規模

社員数はグループ全体で約2000人、15ブランドのビジネスを展開しています。

―リシュモン グループとブランドの関係性

リシュモン グループの特徴は、傘下ブランドの歴史や個性を大切にグループの一員として迎え入れているところ。“金太郎あめ”のように同じ商品やサービスを作ることは考えていません。スタッフも在籍ブランドへのエンゲージメントが非常に高い。一方で、グループ内の他ブランドが「何をやっているか分からない」という問題もありました。企業内異動のモビリティ活性化のためにも「他ブランドでも一歩踏み込める」情報発信の手助けを行い、スタッフが互いに知り合う機会を作ろうと考え、新たにプラットフォームを作りました。

―新プラットフォーム「ONE R」の提供

ブランド間の繋がりを強化する取り組みとして、プラットフォーム「ONE R」をスタートしました。第1回は「カルティエ」のブティック、オフィスメンバーが、コロナ禍における接客についての好例をデジタル上で共有。アイデアを出したメンバー全員がスピーカーとなり、質疑応答を受け付けました。これまでこういった形式での情報共有の場はなかったため、自発的で元気のあるチームのプレゼンは大反響。スタッフのコミュニティは自然にできるものなので、今後もそのフレーム作りを担っていきたいと実感しました。
さらに12月1日付で、グローバルタレントマネジメントの責任者が着任。グループ全体の共通認識で人材活用や採用への理解を深めることで、グローバルでの人事異動も活性化していきます。

■将来のリーダーを育てる自己研鑽プログラム

―35歳以下が経営課題を社長にプレゼン

将来のリーダー育成を目的に、35歳以下のメンバーが経営陣に経営課題を提言するプログラムおよびチームが存在します。リシュモンジャパンの経営陣が“リージョナルマネジメントコミッティ(RMC)”であるのに対し、彼らは“シャドーリージョナルマネジメントコミッティ(SRMC)”と呼ばれています。
毎年、ブランドや部門から抜擢された有志10名前後が、“SRMC”チームとして、約1年をかけてさまざまな取り組みを行い、最終的に“RMC”に対して具体的なアクションをプレゼンします。以前は半年タームでしたが、より質の高いプレゼンを目指して、今は1年に。現在5期生まで続いています。

―日本オリジナルの施策が世界へ

プレゼンまでの過程も、三木均社長がスポンサーになり「何でも自由にやって!」という方針なので、チームで一から考えていきます。社員の声を拾いたいならアンケートを取ってよし、分析をしたいならプロのコンサルタントの助言を受けてもよし、という具合です。”RMC”への成果プレゼンは、希望する社員全員が視聴可能。 コロナ禍で行ったチームは、リアルとデジタル両方で参加できる環境を作り、さらに英語だけが分かる人のために、バイリンガルの先輩へ同時通訳も依頼していました。
日本独自のプログラムでしたが、この取り組みに他国のチームが賛同し、日本以外での実施も検討されています。

■リシュモンらしさとは?

―「従業員もファミリー」のスピリット

ビジネスの状況は日々変化しています。大変な時にこそ社員の雇用と生活を守ることが大切です。「この状況をどう乗り切るかだけでなく、さらに先の未来を見据えてどんなビジネスができるか」。創業者でリシュモングループ会長のヨハン・ルパートは、折に触れてこのメッセージを伝えてくれます。
一方で「ファミリー」とは、言いたいことを伝え合いながら切磋琢磨していく関係性でもある。その考えから“フィードバック トレーニング”を行っています。部下・同僚・上司、異なる立場の人への物事の最適な伝え方について、陥りがちな実例を踏まえながら、日々のモヤっとした気持ちを解決します。

―自然に敬意を表した、サステナビリティとCSR活動

身の回りのことでは、紙コップを廃止して洗えるマグカップに。クリアファイルの使用も控えるように促しています。2000人が在籍する会社で一人ずつの意識を変えれば、サステナビリティは実現できると感じています。
またCSR活動の一環として、自然の美しさをメゾンの核に持つ「ヴァン クリーフ&アーペル」では、日比谷公園の花壇の雑草の除去活動を実施。第2弾として2000個の球根を植える活動なども行いました。

■女性のライフステージ変化に寄り添う、活躍の場とサポート

―ビジネスリーダーも産休・育休経験者

女性の従業員比率は、日本社全体で64%、管理職で40%前後です。女性社長が活躍するブランドやメゾンもあり、中には産休・育休を経て現場復帰している方もいらっしゃいます。これが女性社員の励みになっています。ライフステージの変化で大変な期間には「皆で助け合おう」という意識を持つことが大切だと思っています。
また、全ての社員が安心して働くために、管理職全員が必要な知識や理解を得るための研修を受講しています。今後は非管理職のメンバーにも広げていく予定です。たとえば「女性だから」「外国人だから」といった先入観やバイアスを持たないようにするためのコンテンツも用意されています。

■求める人物像とは?

―自ら思考し、行動する人

自ら思考して動くことに楽しさを見いだせる人が向いているかもしれません。物事を自分なりに解釈して、周囲の理解と協力を得ながら実行できるかを重要視します。もちろんトップダウンの指示もありますが、リーダー達には「目の前にいる相手の反応を見て、コミュニケーションを取ることを意識してほしい」と伝えています。とは言え、さまざまなバックグラウンドのスタッフが集まる会社。共通文化や理解は、これから作っていくべき課題でもあります。

―「ブランド体験」=「対面接客」とは限らない

コロナ禍で、今までと同じではいけない、そのキーワードはデジタルだということには気づきはじめていますが、“ラグジュアリー×ニューリテール”の正解は皆が試行錯誤しているところです。「ブランドを体験すること」が、必ずしも「対面接客」とは限らないですし、会っていないから何をしているか分からない、はもう時代遅れです。会わずとも関係性を維持できる方法を“思考”することで、お客さまにとっての真の“体験”を提供していきたいと考えています。

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ブチェラッティは1919年、創業者のマリオ・ブチェラッティ(Mario Buccellati)によりミラノで創設。イタリア国内に4つの工房を所有し、ジュエリー以外に時計および銀器の製造も行っている。