世界的ブランドのクロエは、2023年に新しいクリエイティブ・ディレクターとしてシェミナ・カマリ氏を迎え、ブランドのロゴを刷新しました。今回はそんな新生クロエについてご紹介。クロエが属するリシュモンジャパンや、ブランドの歴史についてご紹介します。この記事を読んでいただくと、よりクロエについて理解できるでしょう。企業研究や転職活動にも役立つはずです。

リシュモンジャパンについて

世界的なラグジュアリーカンパニーとして、 20を超えるメゾンを擁しているリシュモン。それぞれのメゾンはアットホームな組織風土を保ちながらもグローバル企業として機能しており、起業家精神と伝統にリスペクトしながら、事業を運営しています。

リシュモンジャパンは、1989年4月に設立されました。クロエやカルティエ、ヴァン クリーフ＆アーペル、モンブランなどの経営権を保有しています。

リシュモングループでは、「ダイバーシティ」は欠かせない要素と位置付けています。国籍や性別、年齢に関わらず、長く働き続けられる環境整備も進めており、女性もライフステージの変化に関わらず長く働き続けられる環境を推進しているグループです。

リシュモンを代表するブランドChloé（クロエ）

リシュモンを代表するハイブランドのひとつがクロエです。70年以上の歴史を持ち、多くのセレブリティーに愛されているクロエの歴史や特徴について紹介します。

クロエの歴史

クロエはギャビー・アギョンによって1952年に設立されたフランスのブランドです。ブランド名は恋物語である、バレエ音楽の「ダフニスとクロエ」に由来します。

1952年の31歳の時に、ギャビー・アギョンはクロエを立ち上げました。 1956年には、パリのサンジェルマン・デ・プレにあるカフェで初のファッションショーを開催しています。 

このショーでギャビー・アギョンが打ち出した「ラグジュアリープレタポルテ」の初コレクションは、パリのアーティストに受け入れられ、大盛況を収めました。 

クロエはエレガントでありながら、動きに自由を与えるクリエーションによって、ファッションに新しい定義を提案し、今もなお人々を魅了しています。

クロエの新クリエイティブ・ディレクターにシェミナ・カマリ氏

リシュモングループは2023年10月、クロエの新クリエイティブ・ディレクターとしてシェミナ・カマリを任命し、新生クロエが誕生しました。

1981年ドイツ生まれのシェミナ・カマリは、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズ芸術大学でファッションの芸術修士号を取得し、2007年優秀な成績を納め卒業しました。

インターンからクロエのキャリアをスタートし、フィービー・ファイロやクレア・ワイト・ケラーなど女性デザイナーのもとで長年研鑽を積んできました。その後アンソニー・ヴァカレロ率いるサンローランで、ウィメンズのデザインディレクターとしても活躍。約20年以上のキャリアを持つデザイナーです。

クロエからのオファーを承諾したあと、クロエとクロエのオーナーであるリシュモンとともに、今後の方向性について話し合ったシェミナ・カマリは、「最初にクロエを好きになったときの気持ちを取り戻したい」と話しました。

クロエへの溢れんばかりの愛と情熱を持つシェミナ・カマリの復帰は、クロエにとって、とても意味深いものなのです。

Chloé（クロエ）の名作シリーズ

エレガントでありつつも愛らしさのあるクロエは、幅広い年齢層に人気です。ウィメンズウェアやフレグランス以外にも多くのアイテムを展開する中で、人々に愛され続けている名作があります。クロエの名作を3つ紹介します。

「WOODY」シリーズ

「WOODY」シリーズは、ロゴ入りのハンドルと気取らずにオシャレを楽しめるデザインが特徴的です。フェアトレードペーパーからリネンキャンバス、滑らかなカーフスキン、ハンドメイドクロシェまで、さまざまな素材のバリエーションに、プリントや刺繍のロゴが施されています。

サイズもラージサイズからナノサイズまで展開し、ショルダーが付属されているものもあり、使い勝手やシーンに合わせて選べるバッグとして人気です。

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「Alphabetスモールトリフォールドウォレット」シリーズ

クロエの「Alphabet」シリーズは、エレガントさと遊び心のあるタッチが組み合わされたシリーズです。イニシャルチャームなどを取り付けることで、自分オリジナルのアイテムにカスタマイズできるのが特徴です。

「Alphabetスモールトリフォールドウォレット」は、必要なものだけを持ち歩けるようにデザインされ、クラッチバッグにもスモールバッグにも簡単に収まります。

上質なレザーである、グレイン＆シャイニーカーフスキンを使用し、ゴールド調のクロエのイニシャルチャームが際立つデザインです。

「Alphabetスモールトリフォールドウォレット」シリーズはこちらをご覧ください

「Marcie」シリーズ

クロエの「Marcie」シリーズは、フェミニンさと1970年代のフォークスピリットを融合したバッグです。乗馬を思わせるサドルステッチが装飾され、きらめきのあるブラス製金具と揺れるタッセルがフェミニンなムードを醸し出しています。

クロエのアイコニックバッグともいうべき「Marcieダブルキャリーバッグ」は、グレインカーフスキンを使用した、収納力のある実用的なデイバッグです。取り外し可能なストラップ付きで、カジュアルに持てるクロスボディバッグとしても利用できる2way仕様も人気です。

「Marcie」シリーズはこちらをご覧ください

最新のトピック

Chloé Winter 2024（2024-25年秋冬ウィメンズコレクション）

シェミナ・カマリの「復帰」とも呼ぶべき2024-25年秋冬コレクションでは、1970年代後半のカール・ラガーフェルド期から2000年代のフィービー・ファイロやステラ・マッカートニー期へのオマージュとともに、シェミナ・カマリらしさも表現されています。

レースをふんだんに使ったコレクションは、カール・ラガーフェルド期である1977年の「Musketeers（マスケティア）」コレクションからインスピレーションを得たものです。

「Intuition（直感）」と題された2024-25年秋冬コレクションについて、シェミナ・カマリは「今日女性として直感に従い、自分らしくいる必要がある。過去に目を向けることで、未来に進むことができる。今を生きる女性たちが何を着たいかを考えて作り上げた」と語っています。

クロエに復帰するのは今回で3回目であるシェミナ・カマリは、クロエというブランドの歴史を熟知している表現者として、まさにふさわしい人物なのです。

Chloé （クロエ）新ロゴを発表！1970年代のラガーフェルド期からインスパイア

The Maison’s new logo – inspired by the original logo from the Karl Lagerfeld for Chloé 1970s era.#Chloe #ChemenaKamali pic.twitter.com/rB4XSg7xEg

— Chloé (@chloefashion) January 23, 2024

クロエはパリで発表した2024-25年秋冬ウィメンズコレクションで、新しいロゴを発表しました。

ベースとなったものは1970年代にクロエを一躍有名にしたディレクター、カール・ラガーフェルドによるロゴからインスパイアされたもの。フォントは繊細なラインを描き、クラシックな印象を与える仕上がりが特徴です。

クロエの歴史を感じつつ新生クロエにもふさわしいロゴと言えるでしょう。

まとめ

1952年にフランスで設立したエレガントで愛らしい大人のブランド、クロエをご紹介してきました。

クロエは設立以来、ラグジュアリーな雰囲気と大人の可愛らしさの両方を併せ持つデザインで、人々を魅了しています。

また、クロエを擁するリシュモングループでは、「ダイバーシティ」を推進させるため、国籍や性別、年齢、ライフスタイルの変化に関わらず、長く働き続けられる環境を推進している企業です。

新ディレクターシェミナ・カマリを迎えたクロエでは、販売職／セールススペシャリストを募集しています。クロエへの転職や求人にご関心のある方は、こちらをご覧ください。