【イベントレポート】参加者を魅了した「On」キャリアイベント。気になる全容を紹介 NEW

スイス発のプレミアムスポーツブランド「On」は、2025年11月19日、未来の仲間に向けたキャリアイベント「On Career Night」を開催。現役スタッフによるプレゼンテーションやストアツアーを通し、参加者にブランドの歴史や価値観、カルチャー、そして働くことの楽しさを伝えた。会場となった「On Flagship Store Tokyo Ginza」には、平日にもかかわらず約30名の参加者が来場。コーヒー片手にラフな雰囲気で現場のリアルな声に触れ、「On」が創業以来掲げる哲学とカルチャーを体感した。
創業者の想いを体現する「On」の原点
イベント冒頭で「On Store Tokyo Cat Street」のストアリード・石野竜太さんはブランドとコミュニティについて次のように説明した。
「「On」は今から15年前、スイスで生まれました。3名の創業者が掲げたのは『Ignite the human spirit through Movement』。人が目標に向かって進むために必要なスピリットやマインドを大切にし、『動くことには人を変える力がある』という想いをチームで共有しています。そして、店内の壁にも書かれている『Dream On.』、こちらも重要なキーワードです。創業者たちが夢を見て、夢に向かって進み続けてきたからこそ、今ここに私たちが立っているわけです。
現在、世界80カ国以上に展開。どの国においても消費者と直接つながれるのはリテールに他なりません。そのため、コミュニティを非常に大切にしています。その一例が『On Run Club』。2つの店舗それぞれで、定期的にランニングイベントを開催しています。ユーザーの皆さんとできるだけ近い距離で接し、「On」を一緒に作りたいのです」

「On」を動かす5つの行動指針
続いて、「On Flagship Store Tokyo Ginza」ストアリード・ 浜田剛さんが、「On」を形作るスピリットとその意味するところを読み解いた。
「「On」が大切にする5つのSpiritsをご紹介します。
1. Explorer Spirit
2. Athlete Spirit
3. Team Spirit
4. Positive Spirit
5. Survivor Spirit
これは、スイスの本社を含め、世界中のOnのメンバーの指針を示すコンパスのようなものです。我々がどこに向かって進み、どのようなビヘイビアを取るべきなのかを表しています。
例えば、1番目のExplorer Spiritは探究心。さまざまなものに興味を持ち、細部にまでこだわる姿勢は、この銀座店の内装デザインにも活かされています。2番目のAthlete Spiritは、アスリートのように目標を達成するための努力を続けることの大切さです。Team Spiritは文字通り、個人個人ではなくチームで働いていくこと。店舗の枠を超えてコラボレーションすることもあります。
Positive Spiritは言葉としては簡単に見えますが実は奥深く、相手の話を傾聴したり、見返りを求めずに助け合ったりする姿勢です。私自身、ストアリードというポジションではありますがメンバーからインスパイアされることは非常に多いです。最後のSurvivor Spiritは最も重要で、地球に対してできることをやっていこう、還元していこうという方針です。ストアでもごみの分別やマイボトルの活用など、小さなことから取り組んでいます。」
さらに大切なキーワードとして挙げられたのは、「Deliver Wow!」だ。
「「On」の仲間として働いてくださることになったら、皆さんはお客様にWow!=驚きや感動を提供する立場となります。私たちは『こんなこともしてくれるんだ』という感動をお届けできるよう、誇りを持ってストアに立っています。」

プレミアム&インクルーシブな「On」のリテールスペース
現在、「On Flagship Store Tokyo Ginza」と「On Store Tokyo Cat Street」は、世界中の直営店の中で常にトップレベルに入る売上を誇っている。ストアコンセプトや特徴、違いと共通点について、両店のストアリーダーから紹介した。
「『On Flagship Store Tokyo Ginza』は、2025年9月にオープンしたばかりですが、すでに世界でトップクラスのストアです。銀座の並木通りというラグジュアリーな立地は、プレミアムなスポーツブランドであるという「On」の意志表示でもあります。店内は日本庭園をイメージしたデザインになっており、創業者も『世界一美しいストア』と称するほどです。ハイブランドとのコラボにより、スポーツへの関心が低いお客様も呼び込んでいます。」(浜田剛さん)
「『On Store Tokyo Cat Street』は、世界で2番目にオープンしたストアです。店舗は3階建てで、1~2階が販売スペース、3階はコミュニティスペースになっています。シャワーを完備しているので、朝ランニングしてシャワーを浴びてから出社するスタッフもおります。60名ほどのスタッフの中には5つの国籍のメンバーがいまして、店内では7つの言語が飛び交っています。」(石野竜太さん)
飾らない言葉でありつつも、ブランドの哲学やスピリッツを熱く語ってくれた2人。現場で聴く生の声に来場者の興味も高まった様子だ。前半の最後は、「一緒に動こう そして、夢を見続けよう―Dream On.」という言葉で締めくくられた。

“Wow!”を体感するストアツアー
後半は、「On Flagship Store Tokyo Ginza」のストアツアーが実施された。同店スタッフが1階から参加者を案内した。
「まずご紹介したいのが、独自のシステム『マジック・ウォール』です。ディスプレイの裏側に引き出し式の棚がつながっており、各商品の試着用シューズが収納されているので、各モデルの希望サイズをその場で試すことが可能です。」
2階は、ライフスタイルやテニス、キッズのフロア。ライフスタイルのシューズをディスプレイする中央のスペースは店内で最も賑わうエリアだという。ワールドワイドなユーザーが訪れる様子を紹介した。
「銀座店では75%ほどが海外からのお客様です。もしかすると、皆さんの中には英語が不安という方がいらっしゃるかもしれません。私自身、入社するまでまったく英語が話せませんでした。しかし、『On』にはさまざまなバックグラウンドを持つスタッフが在籍しているため、スタッフや時にはお客様にも教えてもらいながら少しずつ話せるようになりました。また、無料で英会話レッスンも受けられます。働きながら英語も学べるという点も『On』の魅力だと思います。」

スタッフが語る「On」の魅力
ストアツアーの最後には、案内を担当してくれたスタッフからも「On」で働く魅力が語られた。
「以前は公務員でした。『On Run Club』で出会ったスタッフがとてもフレンドリーで、ここで働いたら楽しそう!と思ったのが入社の動機です。実際ポジティブなメンバーが多く、ちょっとネガティブモードな日もストアに来たら明るくなれる、そんな職場です。また、年齢や性別を問わずチャレンジできる機会がとても多いです。」
「私は中学から中長距離のランナーで、実業団でも走っていました。現役引退した時には、これ以上何かに打ち込むことはないだろうと思っていましたが、「On」で働き始めてからは当時を超えそうな勢いで『明日はどうしよう』『この経験を次に生かそう』ということを考えて、トライアンドエラーを繰り返しています。素晴らしいチームワークがあるんです。ぜひ皆さんもクルーとなって、私たちと一緒に世界トップクラスの店舗で働きましょう!」

「On」は「夢を持ち続けられる場所」
イベントの最後は参加者からの質問に答えるQ&Aが行われた。
Q:ほかのスポーツメーカーに比べて、ここだけは負けないという「On」の魅力を一つ上げるとしたらどんな点でしょうか。
A:ありすぎて答えに困るのですが、あえて一つに絞るとすれば、「夢を見ることに真剣に取り組んでいること」でしょうか。夢を見続けることを肯定し、人の可能性を信じ、挑戦を応援するカルチャーがある会社だと思います。(石野竜太さん)
A:先日、創業者であるオリヴィエ・ベルンハルドが来店したとき、「ありがとうございます」と挨拶をしたら「こちらこそありがとう」と言ってくれたんです。世界的ブランドのファウンダーが丁寧に接してくれたことに感激し、この会社に入ってよかったと思いました。(浜田剛さん)
Q:入社後のキャリアパスを教えてください。
A:店舗スタッフにはストアアドバイザー、シニア・ストアアドバイザー、リード・ストアアドバイザー、アソシエイト・ストアリード、ストアリードというポジションがあります。1年は入社時のポジションで頑張っていただく必要がありますが、その後は必ずしもまっすぐに登る必要はありません。例えば私は「On」に入社して5年経ちますが、本社からリテールに異動したのは去年のことです。他にもリテールからカスタマーサービスに移った方、カスタマーサービスから営業になった方、さらに海外勤務も可能です。やってみたいことがあって手を挙げれば、チャレンジできる環境です。(石野竜太さん)
Q:働いていてやりがいを感じるのはどんな時ですか?
A:チームのみんなが一生懸命に頑張って、ひと段落した時に「大変だったけど楽しかったね」と言い合えている瞬間ですね。(石野竜太さん)
A:スタッフが、お客さまと笑顔でお話しているのを見ると幸せを感じます。また、「On」はまだ東京に2店舗しかなく、今後さらに店舗数が増える可能性もあります。もしかしたらここにいる皆さんの中に、将来ストアリードになる方もいるかもしれません。そうした皆さんの成長を見るのがとても楽しみです。(浜田剛さん)
いずれも、「On」で働く自分自身の姿を想像しながら投げかけられたような質問の数々。答えるスタッフの面々からは「On」で働くことの喜びや誇りが感じられ、熱量となって参加者にも伝わった様子だ。「On」のカルチャーを生の声で伝える「On Career Night」は、盛況のうちに幕を閉じた。
現在「On」では事業拡大に伴い店舗やオフィスでご活躍いただける人材を募集しています。記事を読んで想いや考えに共感した方、新しいことに対して積極的に取り組める方など「On」と共に成長していきたい人は、ぜひこちらからご応募ください。また、「On」のカルチャーをさらに深く知りたい方はこちらの記事や動画もご覧ください!
文:大貫翔子
撮影:船場拓真
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On
「On(オン)」