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ワールドとTSIホールディングスが経営統合、2027年3月に「インフィニティ・ユナイテッド」設立 NEW

ワールドとTSIホールディングス(TSIHD)は、2027年3月1日付で共同株式移転により共同持ち株会社「インフィニティ・ユナイテッド」を設立し、経営統合すると発表した。


背景にあるのは、オーバーストアと供給過剰が続く国内ファッション市場

この経営統合の背景には、国内ファッション市場をめぐる3つの共通認識があります。

第一に、国内市場で「オーバーストア・ブランドの供給過剰」が10年以上続いており、店舗やEC、物流、システム、在庫などの重複が産業全体のコストを構造的に押し上げていること。

第二に、グローバルSPAやメガリテーラーの寡占化と新興勢力の台頭が進むなか、歴史ある企業が顧客の変化に必ずしも対応しきれていないこと。

第三に、従来型の大量生産・大量値引き・大量廃棄モデルが環境負荷の観点からも限界を迎えつつあり、再生・再活用を前提とした循環型ビジネスモデルへの転換が求められていることです。

両社は発表文のなかで「日本のファッションには、まだ見ぬ世界を歓ばせる力がある」との共通の考えを示し、「本経営統合はその力を解き放ち、新たな産業へと変える決断である」と位置づけています。ワールドが掲げる中期経営計画「VISION-W」の「第3極」構想を引き継ぎ、ファッション産業に新たな一極を確立することを統合の目的に据えています。

両社のブランドは顧客層・販路・価格がほとんど重複しない

両社は、ブランドポートフォリオが顧客層、販路、商材・価格などでほとんど重複しない点を強調しています。

TSIグループのストリートやアメカジへ広がるブランド創造力と、ワールドグループの外販実績あるプラットフォームや独自色の強いサーキュラー事業などの基盤が補完関係にあり、それぞれの特長を持ち寄ることでより大きなシナジーを発揮できると判断しました。

想定するシナジーは三つ。

  1. 事業インフラの共通化:IT・物流・コーポレート機能などを共通化し、スケールメリットを追求する
  2. 顧客基盤と商品の融合:顧客情報や商品コンテンツ、販売チャネルを融合し、成長余力を実現する
  3. 投資余力の拡大:規模拡大で生まれる余力を、M&Aや海外展開、サーキュラー領域、人的資本への投資に振り向ける

コスト最適化で創出した原資を成長・人材投資へ再配置し、持続的な価値創造につなげる考えです。

参照:株式会社ワールドと株式会社TSIホールディングスとの共同持株会社設立(株式移転)による経営統合に関するお知らせ(2026年10月14日)

インフィニティ・ユナイテッド、パーパスには「創造の力で、人と社会に歓びをつなぐ」

共同持株会社の商号は「株式会社インフィニティ・ユナイテッド」で、「INFINITY=無限」に、多様な創造力と専門性を結び、可能性が無限に広がる企業体との意味を込めています。スローガンは「SHAPE A BETTER WORLD(よりよい世界をつくる)」。パーパスには「創造の力で、人と社会に歓びをつなぐ」を掲げています。役員体制では、現TSIHDの下地毅 代表取締役社長CEOが代表取締役会長に、現ワールドの鈴木信輝 代表取締役社長執行役員が代表取締役社長執行役員に就任する予定です。

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