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業界のキーマンに聞く、注目のレコメンドカンパニー「JOOR(ジョア)」

業界のキーマンに聞く、注目のレコメンドカンパニー「JOOR(ジョア)」

業界のキーマンに聞く、注目のレコメンドカンパニー

―クールジャパン渡邊真之助さん編―

国内外で活躍されている業界のキーマンが“今注目する企業”をレコメンドする連載がスタート。今回のプレゼンターは、クールジャパン機構(海外需要開拓支援機構)で投資戦略グループディレクターとして活躍される渡邊真之助さん。需要が高まるオンラインの展示会プラットフォームを展開する企業について伺いました。

これまでの既定概念にメスを入れた、新しい考え方を。

昨今コロナウイルス感染対策として需要が高まるオンライン展示会。「ファッション業界におけるDXを進める会社に非常に興味がある」と語る渡邊さんが今注目しているのは、アメリカ・ニューヨーク州で2010年に誕生した「JOOR(ジョア)」。これは、ファッションブランドの受発注業務を効率化するB2Bマーケットプレイス展示会で、国内では2019年2月に伊藤忠商事が資本・業務提携をし、日本市場における独占的戦略パートナーとして展開しています。

https://joor.com/


これまでの展示会は、決まった時間に展示会場に行かなきゃいけないといった縛りやバイイングで海外へ行く際に嵩む渡航費や滞在費、紙のオーダーシートによるアナログで煩雑した集計方法など、様々な問題を抱えています。ジョアは、この既定概念にメスを入れ、新しい展示会の在り方を発信してきた企業のひとつです。

オンライン展示会のプラットフォームを提供している企業には、日本の「TERMINAL ORDER(ターミナルオーダー)」を始め、広告代理店の博報堂マグネットが今年6月に「REMOTEN(リモテン)」をローンチするなど、今後さらにその需要が高まっていくと予想されます。渡邊さんが注目した他企業とジョアの違いやその強みは、タブの機能が優れており、システム内でブランドからバイヤーへ直接アクションが可能な点。ブランドを検索すると、そのブランドを取り扱っているバイヤーが一覧でプロファイルされて出てきますので、リサーチやコミュニケーションもしやすい設計になっています。

新しいシステムをどう活用していけるか?

オンライン展示会をどう利用していくのかもポイントだという渡邊さん。とくに海外進出におけるジョアの使い方として提唱するのは、現地の人にアカウントを預け、現地の人同士でコミュニケーションをとってもらうやり方。「例えばアメリカに進出したい時、ジョアにシステムをお願いすると同時に、現地でディストリビューターやエージェントを雇い、その担当者にジョアのアカウントを任せます。そこで、現地にいるアメリカ人同士でコミュニケーションをとってもらう。現地で実際にバイヤーが買い付けできるリアルなサイトがネット上のシステムにあると、やり取りもスムーズですよね。システムの活用方法自体も今後広がっていくと思います」と教えてくれました。

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ファッション業界でも、新しい時代に対応しながら、それらに応えられるシステムがどんどん進化しています。これまでの既定概念に固執せず、どう新たな試みを採用し活用していけるのかが問われています。今後の営業活動や海外進出の際の参考にしてみてはいかがでしょうか。


渡邊真之助さん
クールジャパン機構投資戦略グループディレクター

文化服装学院アパレルマーチャンダイジング科、米Indiana University Bloomington校Kelley School of Business (学士) 、伊SDA Bocconi School of Management (MBA)卒。デロイト トーマツ コンサルティング合同会社にて、アパレル業界やテクノロジー・メディア・通信業界の海外事業戦略立案、クロスボーダーM&A、業務改善案件に従事後、2014年2月に経済産業省傘下の政府系ファンド クールジャパン機構に入社。クールジャパン機構では、ファッション・ライフスタイル、メディアコンテンツ領域における国内外の投資を担当。

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