【最新コラボに話題沸騰中】ビックリマンもびっくりなプールが登場!
多様化しつつあるコラボレーション。企業イメージアップや話題作り、新規顧客の獲得など認知度を上げるために、コラボキャンペーンを検討する企業も多くあるでしょう。活用次第では大きなビジネスチャンスをつかむことも。そこで今回は「こんな組み合わせあり? !」と話題沸騰中の、アパホテル・プールを使った意外なコラボに注目!プールをメディア化し、コラボすることで黒字化に成功したアパホテルのマーケティング戦略を見ていきましょう。
発想を転換し、プール事業の黒字化に成功したアパホテル
「強者連合」という概念からコラボ戦略を生み出すアパホテル。2011年に発売し累計販売数900万食を突破した、ペヤングとアパホテルのコラボ「アパ社長カレー味やきそば」などは記憶に新しいところ。そんなアパホテルの次の一手が、プールのコラボだと言うから驚きま す。アパホテルがどのように発想を転換しプール事業を黒字化に成功したのか、詳しく見ていきましょう。
最後まで赤字だった「屋外プール」
51年連続黒字を更新するアパホテルでも黒字化に苦戦したのが、「屋外プール」です。もともとプールは赤字になりやすい施設で、水代しかり、水質検査の手間や、プール監視員の人件費がかかるとされています。また屋外にあるプールは、風雨にさらされる環境下で維持費が高く収益も夏の約2カ月間しかないと踏んだり蹴ったり。
しかしそんなプールを、発想の転換でドル箱にしたのが、アパホテルなんです。もともと赤字に非常に厳しい会社として知られ、さまざまなホテルを買収し黒字化させてきました。だからこそ赤字のプールは社内でとても目立つ存在に。
そこでプール事業をなんとか黒字化できないかと考えたのが、今回のコラボです。
誰もが考えつかなったプールとのコラボ
黒字化するために企画されたのが、ネーミングライツ事業の立ち上げです。ネーミングライツとは命名権で、付帯する諸権利のことを指し、スポーツ施設などの名前に企業名や社名をつけ自社PRするもの。簡単に言うと公共施設の命名権を企業が買うビジネスのことを指します。
そんなネーミングライツ事業により、アパホテルはさまざまな企業とプールコラボをしています。
これまでに8施設にて各企業とコラボを実施しており、最初に生まれたのが、東京ベイ幕張ホテルの「ポカリスエットプール」です。このポカリスエットプールが大成功を収めたことでプールとのコラボは盛り上がりを見せます。
のちの横浜ベイタワーホテルでのキリンとのコラボ「キリンレモンプール」や、調味料で有名なミツカンとコラボした「味ぽんプール」。アース製薬とコラボした「バスロマンプール」なども大きな反響を呼びました。
そんなアパホテルが掲げるコラボの条件は4つあります。「ファンを多く持つか」「アパホテルとコラボする意外性があるかどうか」「また地域に密着しているか」「自社と共通の顧客層を持つか」。これを基準に、コラボする企業を選定しています。
最新のコラボは、ビックリマン史上初!最上階プールに登場した「ビックリマンプール」
第9弾となるのは、ロッテとのコラボ「ビックリマンプール」。
大きい商業施設からも近い場所にあるアパホテル&リゾート〈大阪梅田駅タワー〉の最上階の屋外プールに登場したのは、誰もが知る「ビックリマン」です。
今回のコラボ相手でもあるロッテとは、アパホテルが千葉ロッテマリーンズと結ぶスポンサー関係や、東京ベイ幕張ホテルのレストランでのケーキコラボなど、その関係は長いもの。そんな長きに渡っての信頼関係もあり、ブランド力が強く多くのファンを持つビックリマンに白羽の矢がたちました。
またビックリマンチョコは、単に昔ブームになったお菓子というだけでなく、リバイバルで最近ではお子さんのファンも獲得しているところにも注目したアパホテル。
アパホテルの主な客層は、30〜50代の方が多く、昔ビックリマンチョコのシールを集めた人と、お子さまと一緒にビックリマンの話題で盛り上がって楽しんでくれたらという思いから生まれたそうです。
このコラボの魅力とは?
プールとのコラボで立証したことは、価値が生まれれば、結果的にお客さまに喜んでもらえるというところ。プールをメディア化できる=つまり収益化できるということです。
コラボしていないプールはただのプールで終わってしまいます。しかしそこにコラボしたイラストやロゴがあると、写真を撮ってSNSで宣伝をしてくれ、価値のある創造がうまれ、高い付加価値がついてきます。
アパホテルのプールコラボは、ココでしか体感できない話題性と評判を呼び、結果ネーミングライツ事業はドル箱事業ヘと変身しました。
またホテルはインバウンド需要が高く、訪日外国人への効果的なプロモーションとなります。まさに斬新なアイデアでコラボ価値を高めたと言えるのです。
トレードオンのコラボが誕生!
今回のコラボは、企業間のウィンウィンの関係だけではなく、お客さまも喜ぶトレードオンの最強コラボかも知れませんね。だからこそ、第9弾まで続いているのでしょう。相性が良いところ同士で助け合うコラボは、まさに最強のマーケティング戦略の一つ。この事例を参考に、効果的なコラボキャンペーンの展開をしてみませんか。
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