企業・個人の成長の機会をつくり、成長を加速させる存在でありたい。「NESTBOWL」CEO・田崎直人が語る、事業サービスへの想いと今後の展望
企業にとって経営課題のひとつとなっている採用活動。ここ数年は、採用ブランディングという言葉も聞かれるようになり、その必要性が問われている。「NESTBOWL」では、企業と個人をつなぐ採用プラットフォームに始まり、企業の魅力を最大限に引き出す採用ブランディング支援、企業同士のコラボレーションを促進して新たな価値を創出するマッチングサービスなどを提供している。これまでCOOとして携わり、2024年1月に代表取締役に就任した田崎直人が、自身のキャリアを振り返りつつ、現在展開している事業、大切にしている想いや今後について語った。
田崎 直人/ NESTBOWL株式会社 代表取締役
1989年、埼玉県生まれ。大学時代は幼少期から続けているサッカーを楽しみながら、仲間と共にフリーペーパー制作や都市農村交流、キャリア教育支援活動を行う。卒業後は、クリエイティブに特化したエージェンシー事業を展開するクリーク・アンド・リバー社(以下、C&R社)にて、ゲーム、ファッション、XRなど、主に新規事業立ち上げに従事。「NESTBOWL」ではCOOとしてサービス運営に携わり、2024年1月、現職に就任。家業である創業30年のもつ焼き専門店「せんとり」の経営サポートも担う。趣味はサッカーやランニング、テニスなどのスポーツを中心に、社会人漫才コンビとしての活動もしている。
C&R社ではさまざまな新規事業の立ち上げを経験
― 田崎さんのこれまでのキャリアについてお教え頂けますか。
大学卒業後は、クリエイターに特化したエージェンシー事業を展開するC&R社に就職しました。当時の代表である井川さんの話に強く感銘を受けたことがきっかけです。入社後は、ソーシャルゲーム業界を中心に人材派遣事業やクリエイティブ制作事業の営業を担当。その後は、ファッション業界向けの人材紹介事業やメディアの新規立ち上げを経験。2017年からはVRやARなどのXRを用いたコンテンツ開発やソリューションツールの提供をおこなう新規事業の立ち上げに参画しました。約9年にわたりさまざまな事業立ち上げに携わり、多くのことを学ばせていただきましたね。私の社会人としての土台はC&R社でつくられたと思っています。
― その後「NESTBOWL」に携わることになったきっかけについてお教えください。
コロナ禍で育児や閉業寸前だった家業である飲食店の立て直しをしたことで、人生を見つめ直す機会となりC&R社を退職。そんな折、もともと知り合いだった「NESTBOWL」の創業者であり前代表の池松さんから声をかけてもらい、NESTBOWLに関わることになりました。はじめは事業立ち上げのサポートとして携わっていましたが、池松さんと一緒に事業づくりをする中で面白さや可能性を感じ、のめりこんでいきましたね。
― その後はCOOとして、前代表の池松さんと共に事業を展開されていかれたのですね。
そうですね。少数精鋭メンバーで立ち上げ、現在行っているような採用プラットフォーム、メディアの立ち上げから始まり、コラボレーションサービス、採用ブランディングやコンサルティング……と徐々に柱となる事業を展開していきました。
企業・個人の成長の機会をつくり、成長を加速させる存在として
―「NESTBOWL」の名前の由来、込めた想いについて教えてください。
「NEST」は鳥の巣、「BOWL」は舞台の意味を表しています。皆さまに「NESTBOWL」を活用していただき、鳥が巣から舞台に羽ばたいていくように成長していってほしいという想いを込めています。「NESTBOWL」が提供するサービスにより、企業・個人の方々の成長に繋げたい、そして成長・展開を加速させるブースター的な役割を担い、企業の事業拡大の機会や新規ビジネスの創出にも繋げていきたいと考えています。
― 具体的には、どのようなサービスを提供しているのでしょうか。
基本的には、企業と企業あるいは企業と個人を結びつけるマッチングプラットフォームがベースとしてあります。
事業の主軸としては、以下の3つです。
1.採用プラットフォームの企画・運営
2.コラボレーションサービス(BtoBマッチング)の提供
3.採用ブランディング・コンサルティングの支援
サービスを提供する業界は、衣食住を中心としたライフスタイルの業界です。具体的には、ラグジュアリーブランドを含むファッションやアパレルからビューティ、コスメ、フード、ホテル、テクノロジー、エンターテイメントなど、ライフスタイルに関わるブランドビジネスを運営している企業をターゲットとしています。
「NESTBOWL」がスタートして3年経った現在は、おかげさまでスタートアップ企業から大手企業まで、数多くの日系・外資系企業のみなさまにご活用いただいています。
― 「NESTBOWL」が大事にしている価値観や考えについて教えてください。
大事にしているのは、「NESTBOWL」のサービスを通じて企業・個人の「課題解決をすること」「成長を加速させる機会を作ること」「新しい価値を創出すること」です。
例えば、採用は企業の経営課題のひとつでもありますが、採用プラットフォームをご活用いただくことで、企業独自のカルチャーや働き方、サービスへの想いなどの魅力を発信して、自社に適した人材の採用を円滑に行うことができます。個人としては、これまで出会うことがなかったユニークな企業や新しい仕事を見つけ出す機会を作ります。
またコラボレーションサービスでも、それまで接点のなかった異業種の企業やブランドと出会う機会を作り、コラボ商品の開発や事業提携を行うことで新しい価値を創出し、事業の更なる拡大に繋げていくことができます。これらが「NESTBOWL」の存在意義だと考えています。
― 現在、クライアント企業はどのサービスを活用されていることが多いですか。
採用プラットフォームは、多くの企業にご活用いただいていて、その数も年々増えています。採用は、企業と人とのマッチングがとても大切。採用ブランディング・コンサルティングにおいても同様で、企業に丁寧なヒアリングを行いつつ、第三者の目線だからこそわかるその企業の価値や魅力、可能性を存分に引き出し、世の中や求職者にきちんと伝えることを使命と捉えています。
ほかには、コラボレーションサービスも多くの企業にご活用いただいています。このサービスは他ではあまりないもので、「NESTBOWL」ならではのユニークポイントでもありますね。マッチングの仕方は色々とありますが、個人的には“想い”が重なる企業同士がコラボや協業できるといいのでは、と思っています。
「NESTBOWL」では、学びや交流の機会としてさまざまなテーマでイベントやセミナーを定期的に開催しているのですが、ぜひそういったフィジカルな場での出会いもコラボレーションや協業のきっかけにしてもらえるとうれしいですね。
“楽しむこと”を忘れずに、さらに多くの方々の役に立っていきたい
― 2024年1月、CEOに就任されました。田崎さんの仕事観についてお伺いできますか。
“楽しんでやること”を大切にしています。これまで、私はずっと社内外のさまざまな人と関わりながら進める仕事に携わってきました。人と関わって何かに取り組んだり、何かをつくり上げたりすることが好きなので、そこに仕事の楽しさを見出しています。多くの人々との関りの中では、自分が知らなかった世界や価値観と出会うこともあり、それは大きな学びと喜びになっています。
― 今後の展望について教えてください。
「NESTBOWL」はまだまだ発展途上です。今後もこれまでやってきたことを地道に着実に積み重ねていきながら、よりサービスに磨きをかけていきたいと思っています。私たちがテーマとする採用や企業間コラボレーションは企業の事業フェーズによりニーズは異なりますし、多様化しています。そのなかで「NESTBOWL」をご活用いただく方にとって、一緒に伴走をしながら企業や個人のポテンシャルを引き出す存在でありたいと考えています。今後はさらに多くの方に役立つサービスにしていくため、全力で取り組んでいきます。