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“より良い”を目指し、変化やトライを恐れない。「音楽」と「食」を融合させた唯一無二の存在・ブルーノートが抱く信念と価値観

“より良い”を目指し、変化やトライを恐れない。「音楽」と「食」を融合させた唯一無二の存在・ブルーノートが抱く信念と価値観 NEW

ライブレストランやカフェ、ダイニングを展開する株式会社ブルーノート・ジャパン(以下、ブルーノート)。1988年、東京・南青山にオープンした「ブルーノート東京」をはじめ、全国各地で「音楽」と「食」を融合させた最適な空間の楽しみ方を提案している。36年以上、音楽ファンを中心に多くの人々を魅了する唯一無二の空間と体験は、どのような考えで生み出されるのだろうか。取締役・店舗開発部マネージャーを務める松内孝憲さんに話を聞いた。

松内孝憲さん/株式会社ブルーノート・ジャパン 取締役 店舗開発部マネージャー
2003年、株式会社ブルーノート・ジャパンに入社。ブルーノート東京のホールスタッフとして勤務したのち、2009年にオープンした「ブルックリンパーラー新宿店」の立ち上げに携わり、同店の責任者として店舗運営に携わる。その後、全国各地で数多くの新店舗立ち上げを主導。店舗開発のポジションを確立したのち、現在は店舗開発・運営を統括する立場を担う。

ビジネスの原点を吸収し、店舗開発に携わる

— まず、松内さんのこれまでのキャリアについて教えてください。

20代半ばの頃、長く働ける職場を探していたときに「ブルーノート東京」の大人っぽい雰囲気に惹かれ、アルバイトのホールスタッフとして入社しました。

当時からブルーノート東京では、“「より良いもの」を提供するために最善を尽くす”という考え方を大事にしています。そのため、ブルーノートならではの雰囲気の中で特別なひとときを過ごしたいというお客様がライブ演奏を存分に楽しめるよう、スタッフは出演アーティストへの細やかなケアも欠かしません。私自身、ホールスタッフとして約6年間働く中で、その姿勢が自然と身についていきました。

— その後、どのような経緯で店舗開発のポジションへと移ったのでしょうか。

2009年、ブルーノートが当時気鋭のアーティストやクリエイターが集まる街として賑わっていたNYブルックリンにインスパイアされた新業態のカフェを立ち上げることになり、第一号店「ブルックリンパーラー新宿」の立ち上げと店長を任されました。

約7〜8年にわたって店長をしながら、次に携わったのが店舗開発です。同店がブックカフェの先駆けとして認知が広がるのと同時に全国各地から出店依頼が相次いでいました。そこで、新宿店での経験を活かす形で、新規店舗の立ち上げを任されたのです。とはいえ、社内では前例のないポジションだったため、手探りでノウハウを積み重ねていき、現在に至ります。

ブルーノート東京のホールスタッフとして経験を積み、これまで数多くの店舗開発や運営に携わってきた松内さん

音楽と食を融合させた空間で、「より良いもの」を提供したい

― さまざまな業態を展開するブルーノートですが、店舗を立ち上げる際、大切にしていることは何ですか。

「ブルーノートでしかできないこと」を最も大切にしています。当社の強みは、国内でほぼ唯一、エンターテインメント事業と飲食事業の両方を自社で運営し、その2つを融合させた最適な空間を提案できることです。当社の代表が思い描く「音楽と食を融合させた心地よい風景」をもとに、店舗ごとに異なる空間をデザインしています。

例えば、2022年12月にオープンした新業態のダイニング「BLUE NOTE PLACE(ブルーノート・プレイス)」は、飲食や会話を楽しんでもらうことを優先し、食事をしながら気軽に音楽を楽しめる空間を目指しました。ゆったりとくつろげるよう、席の間隔はあえて広めに取ってあります。また、店内で開催される生演奏ライブやDJはすべて自社興行ですが、気軽なチャージで楽しめる仕組みです。

2022年12月、恵比寿にオープンした新業態のダイニング「BLUE NOTE PLACE(ブルーノート・プレイス)」

各セクションが連携して、心地よい空間の提供を目指しているのですね。

私たちのビジネスが成り立つのは、ブルーノートでしか得られない体験を求めるお客様が足を運んでくださるおかげです。加えて、スタッフの力だけでなく、当社とつながりのあるアーティストの方などがブルーノートで演奏する意義を感じ、協力してくださるからこそ新しいことにトライできました。

― ブランド力があり、各業界とのつながりを持つブルーノートだからこそ、実現できることなのですね。店舗ごとに個性がありますが、全店舗で共有したい価値観は何でしょうか。  

「ブルーノート東京」が長年育んできた、“「より良いもの」を提供するために最善を尽くす”という考え方です。

どの店舗でも、料理やサービスはもちろん、設えも細部に至るまで気を配ることで、「ブルーノートらしさ」を体現しています。また、時代に合わせた「より良いもの」を提供し続けるために、常に新しいことにトライして変わり続けることを望んでいます。そのため、各店舗で改装やメニューの見直しは絶えず行っています。

すべては、「音楽」と「食」のある上質な空間で、お客様に特別なひとときを過ごしていただきたいからであり、そのためにチャレンジや工夫を惜しまない企業でありたいと考えています。

クオリティを追求する環境で、「好き」を仕事にする

― 個々の店舗が成長し、企業規模も拡大しているブルーノートですが、現在直面している課題があれば教えてください。

全店舗のスタッフに、「より良いもの」を提供する姿勢を浸透させることです。現在、ジャパン社の従業員はアルバイトスタッフも含めて約450名いますが、その多くが「ブルーノート東京」での勤務経験がなく、グループ店舗で経験を積んでいます。そのため、当社が大事にしたい信念でもある「ブルーノート東京」の考え方を現場で働くことを通じて体得していないスタッフもいます。

また、当社では本部からの指示を最小限にとどめ、各店舗に権限を委ねることで、現場の中心メンバーが主体的に運営する環境を整えています。その反面、店舗ごとの個性が強くなり、店舗の元々のコンセプトからズレが生じる場面も出てきました。

― スタッフの自主性を尊重した結果、新たな課題も生まれたのですね。

各店舗、ここ数年は管理職が各店舗の中心メンバーとより踏み込んだ会話を重視し、考え方のすり合わせを行なっています。その際に強調しているのが、“妥協せずにより良いものを提供し、お客様に楽しんでいただける場づくりが何よりも大切である”ということです。

華やかなイメージが強い当社ですが、その裏には地道な努力を続けるスタッフの存在があります。彼らが十分に力を出し切れるよう、本部としても「クオリティーの追求をまずは考えてほしい」と繰り返し伝え、商品やサービスの質を高めることに重きを置いているのです。

― ブルーノートは、音楽や食、ライフスタイル分野に関心が高い人にとって憧れの存在だと思います。御社で働く魅力は、どのような点にありますか。

最大の魅力は「好き」を仕事にできることですね。当社では各店舗に裁量を与え、自らの「好き」を追求してスキルを高めることができる環境があります。例えば、商品開発に興味を持ち、積極的に取り組む姿勢があれば、勤続年数に関係なくチャレンジの機会が得られるのです。

また、多様な人々とのコラボレーションを通じて、興味のある分野を深めることができます。ブルーノートと組むことで、音楽と食の両方に訴求できるといったメリットもあり、当社に興味を持つ企業や個人とのつながりが生まれやすい環境です。そのつながりを積極的に生かし、自ら楽しみながら「より良いもの」を提供してもらいたいですね。

ブルーノートには、自らの「好き」を追求して、スキルを高めることができる環境がある

「ブルーノートらしさ」を体現できるスタッフを育成する

― 今後、ビジネスを成長させていくにあたり、ブルーノートではどのような人材を求めていますか。

音楽や食への好奇心と探求心を持ち、前向きに取り組める人が理想です。変化を望む当社では、自ら積極的にアンテナを張り、新しいことに挑戦しながら現状を変えていく姿勢を求めています。やりたいことに手を挙げて自らチャンスをつかもうとするスタッフが多い職場です。

また、粘り強さも求めたいですね。興味のあることを継続することで、深い学びや経験を得られます。コンテンツに恵まれたブルーノートで働き続ければ、多様な分野に関わる機会が増え、興味の幅も広がっていくでしょう。その過程で、やりたいことを実現するためのスキルも身についていくはずです。実際、長年にわたり地道な努力を楽しみながら続けているスタッフも多く、そうした人材こそが会社の財産だと考えています。

― 最後に、今後の展望について教えてください。

個人的には、小規模な店舗開発に挑戦したいです。これまでは大型店に携わる機会が多かったので、まだトライしたことのないスケール感の店舗に興味があります。

ブルーノートとしては、スタッフ教育に注力していきます。5年後、10年後も新しいことをしていきたい気持ちはありますが、そのためには「ブルーノートらしさ」を体現できるスタッフが不可欠です。そこで、全店舗のスタッフが同じ価値観を共有できるよう、店舗間の異動を定期的に行なっています。業態も個性も違う店舗間での異動を通じて、さまざまな世代のスタッフが交流し、新たな気づきが生まれることを期待しています。

「より良いもの」を提供したいという人々をつなぎ、ブルーノートのこれからを担うスタッフを育てていくことが、「ブルーノート東京」の考え方が染みついた私の役割だと思っています。

ブルーノート・ジャパンでは、音楽と食の融合による特別な空間を提供し続けるため、新たな仲間を募集しています。現在、人事やフロントスタッフ、サービススタッフなど、さまざまな職種で採用を行っています。音楽や食に情熱を持ち、変化を恐れず挑戦する意欲のある方は、ぜひ私たちと一緒に働きましょう。詳細および応募方法は、こちらをご覧ください。

文:流石香織
撮影:船場拓真

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