転職活動の第一歩は“転職貯金”!?徹底した下準備&企業をより理解するカジュアル面談とは NEW
NESTBOWLを活用して転職成功した方にインタビューする【NESTBOWL転職成功事例】シリーズ。転職する理由やキャリア経歴は人それぞれですが、誰かの転職ストーリーがあなたの励みやヒントになるかもしれません。今回は、大手セレクトショップから外資系ブランドへ転職したOさんにインタビュー。転職活動でまず行ったことは、企業研究や自己スキルの棚卸ではなく、“転職貯金”と“丁寧な生活を送ること”だったそう。なぜOさんは、そのような転職準備を行ったのか。詳しく聞くと同時に、志望企業をより理解することができたという“カジュアル面談”を体験した感想についても伺った。
順風満帆でも「もう一花咲かせたい」
― まずは経歴を教えてください。
大学卒業後、アパレルメーカーに入社して3年間販売職の基礎を学びました。その後、幼少期から習っていたピアノへの未練から、楽器販売と音楽教室の運営に4年間携わりました。楽器販売では実績を残すことができたのですが、改めてアパレル業界への想いが強くなっていきました。
というのも、楽器はアパレルに比べて高価なものが多く、ひとりひとりのお客様とじっくり向き合います。お客様からの「ありがとう」はとても重みがある一方、アパレル販売では日々小さな「ありがとう」をたくさんいただくことが多い。自分の中ではたくさん「ありがとう」を言われることにやりがいを感じ、再度アパレルに戻ることに決めました。大手セレクトショップとのご縁があり、8年間販売職と店舗責任者として運営に従事しました。
― 直近の8年間を振り返っていかがですか。
すごく楽しくて充実していましたね。自由度が高く、同僚・上司との関係性も良かった。そして、培った接客スキルを生かした社内のロールプレイング大会では好成績を残したことで、マネジメントポジションを任せてもらえるまでになりました。でも、いざマネジメントする立場になってみると、できない人の気持ちがわからず独りよがりになってしまって苦い経験もしました。その経験からマネジメント力を磨くことができ、最多で20人ほどのスタッフを抱えるまでになりました。その結果、接客指導も評価され、会社全体の販売力向上のプロジェクトに参加しながら、売上や接客不振店舗の指導に携わりました。
― 順風満帆に見えますが、その中で転職を決めた理由はなんでしょう。
40歳になったタイミングでこれから先の人生を考えてみると、将来が明確に見えてきてしまったんです。このまま同じ会社で働いたとしたら、20年後も同じようなことをしているんだろうな、と。簡単に未来が予想できてしまったときに、「もう一花咲かせたいぞ」と思いました。
もちろん会社に残る選択も模索しましたが、このまま続けてもマネジメント中心で自分自身は接客ができないモヤモヤが残ってしまう。やっぱり自分は接客が大好きということに気づいたんです。会社からは接客専門スタッフとして活躍できるようなポジションを提案されたのですが、会社が求めていることと、自分が希望することのバランスが難しく転職を決めました。
企業研究、自己スキル見直しよりもまずは「転職貯金」
― どのように転職活動をスタートさせましたか。
不器用な性格のため、働きながらの転職活動は難しいと思っていたので、まずはスパッと退職しました。長期戦になることも見越してマイペースに転職活動をしようと考えていましたが、生活費で不安になりたくなかったので、転職を考え始めてまずしたことが“転職貯金”(笑)。
そして退職してからは、丁寧な生活をすることを心がけました。本当にオシャレな人は生活のすべてがオシャレ。自分はその反対で食事は外食やコンビニで済ませることが多く、部屋も散らかっていたので、まずは生活を整えました。自炊したり、部屋の整理整頓もしたりと、どんなに忙しくなっても丁寧な生活が維持できるようなシステムをつくっていきました。ある程度整ってから、ようやく本格的な転職活動を始めました。
― 本格的に始めて、まず行ったことは何でしょうか。
最初は自分のことについてノートに書き出していたのですが、なんだかしっくりこなくてブログを始めてみたんです。書き綴っていくうちに同じカテゴリーの人たちと繋がっていって、アドバイスをもらうこともありました。ブログに書き、同じような境遇な人たちと繋がって話すことで、より自分の内面を把握することができたことも大きなポイントでした。
正直、転職サービスには不信感があった
― NESTBOWLを利用することになったきっかけを教えてください。
転職するにあたって絶対に応募したかったブランドがあったものの、書類であっけなく不採用に。出鼻をくじかれていたころ、SNSでNESTBOWLさんを見つけました。するとフォロワーの中に、昔お世話になっていた先輩がいたんです。この方がフォローしているなら間違いない、と注目するように(笑)。
登録後は、キャリアサポートのご提案をいただき頼らせていただきました。他の転職エージェントサービスも利用していたのですが、正直良い印象がありませんでした。こちらの希望というよりは、担当者がオススメしたい職種を紹介されることが多く、NESTBOWLさんの担当の方と話しているときも最初は「だまされないぞ」と思いながら聞いていましたね(笑)。
― そうだったんですね(笑)
正直、少し警戒していました。でも、担当になった方が私の話にじっくり耳を傾けてくれるだけでなく、的確なアドバイスもしてくださって警戒心はすぐに信頼感に変わっていきました。
ヒアリングの中で、希望していたブランドの求人には「カジュアル面談」という制度があることも教えていただきました。人事担当の方と面接というよりはざっくばらんな座談会のようにお話できる制度で、実際和やかな雰囲気で行われました。企業側からいろいろ聞かれるだけでなく、自分からも企業側にいろいろ聞くことができて志望度は格段に上がりました。
企業の“顔”である人事とフランクに話せる場は貴重
― カジュアル面談ではどのような話をされましたか。
通常の採用面接では聞けないようなことも聞けました。給与面をはじめ、会社の将来的な展望、自分のように40歳を迎えての転職についてを企業側に聞けたことは大きかったですね。そして何よりも、自分自身が会社を選ぶポイントは“人”。その中でも会社の顔でもある人事担当者を見れば何となくわかると思っているのですが、面談を通じて人事の方がすごく素敵だと感じ、大切にしていることなど自分と合致していることも多かった。お互いの理解を深められるカジュアル面談はすごく有意義で、今回の転職活動でもターニングポイントでした。
― 面談を通して企業の空気感が掴めたことは大きかったんですね。
少し偏見ではあるのですが、外資系ブランドはシステマティックな接客で良くも悪くも均一的な接客をしている印象があります。自分は自分の接客個性を大切にしたいので、型にハマりたくないと思っていて。でも面談の際に、その部分についてもお話させていただいて、不安は払拭できました。
― 本格的な採用面接はどうでしたか。
いざ採用面接本番となると緊張してしまって、自分の気持ちをうまく伝えられなかったのですが、人事の方がサポートしてくださって味方になってくれたんです。また、基本的なことは事前に面談で話していたこともあって、企業からの逆質問が多い印象でした。ブランドや販売店舗の下調べもしっかりしていたので、やはり事前準備は大切でしたね。
― 面接で苦戦したことはありますか。
1点悔やむことがあるとすれば、商品知識が足りなかったことです。もともとブランドが好きで、前職のセレクトショップでも取り扱っていたのですが、もっと深いところまで勉強していれば深い会話ができたかもしれません。
ブランドの“名物おじさん”になることが目標
― 今後の目標、挑戦したいことはありますか。
最終目標は店舗の“名物おじさん”になること。「近くに来たから寄ってみたよ」と、ふらっと会いに来てもらえるような愛されスタッフになりたいです。もちろん実績として数字も大切なので、売上の面でも結果を残したい。そして個人だけでなく、ブランドも愛してもらえるように頑張って行きたいです。
― 最後にNESTBOWLの転職支援サービスを利用してみていかがでしたか。
まずWEBサイトでいうと、本当にいい意味で転職サイトっぽくないところが魅力。また、様々な立場の方のインタビューや企業の記事が掲載されているので、転職活動をしていない人も楽しめるコンテンツになっています。当分は転職の予定はないと思いますが、これからも記事を楽しみにしています。
そして何よりも、転職サポートをお願いして良かったと心から思っています。自分ひとりで転職活動をしているとどうしても視野が狭くなってしまうので、客観的な意見や企業情報を収集するためにエージェントさんの存在はすごく大きい。親身に寄り添ってくれて心強くもあります。
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