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【イベントレポート】LVMH Watch & Jewelryの人事に聞く!採用したい人物像とは?

【イベントレポート】LVMH Watch & Jewelryの人事に聞く!採用したい人物像とは?

2023年11月9日(木)、LVMH Watch & JewelryとNESTBOWLは「Discover LVMH Watch & Jewelry Vol.1」を開催しました。LVMH Watch & Jewelryやラグジュアリービジネスに興味を持っている方を対象としたイベントで、普段は知ることができない企業の裏側やラグジュアリービジネスの最前線を学び、自身のキャリアやビジネスに役立つヒントを得てもらうことが目的です。今回は「CHAUMET」「FRED」「HUBLOT」「TAG Heuer」「ZENITH」の人事担当者が登壇し、ブランドの概要から面接における極意など「人事のぶっちゃけトーク」をテーマにパネルディスカッションを行いました。本記事では、当日のパネルディスカッションの様子をお届けします。

〈イベント登壇者/プロフィール〉
塩見 侑也さん/CHAUMET人事担当(右端)
川島 百恵さん/FRED、 HUBLOT人事担当(中央右)
石橋 幹人さん/TAG Heuer人事担当(左端)
加納 誠太郎さん/ZENITH人事担当(中央左)

書類選考で採用担当者に「会いたい!」と思わせるには?

― まずは「書類選考」についての質問です。書類選考の際に重視しているポイントを教えてください。

加納誠太郎さん(以下、敬称略):現職のポジション、役割、在籍期間の3つです。応募しているポジションと役割が志望者の現在の仕事と近いか、関連性があるかを最初に見ます。

短期間で転職を繰り返している方の場合、その理由が書類に書かれてあると人事担当者は安心します。「面接で詳しく聞いてみようかな」と思いますし、採用部門の上長にきちんと理由を説明できるので助かりますね。

― 不採用にする履歴書や職務経歴書の特徴はありますか。

川島百恵さん(以下、敬称略):よく言われることですが、誤字・脱字には気をつけていただきたいです。LVMHでは日本語と英語の両方で書類を提出いただく場合があるのですが、英語のスペル間違いがよくあるので、提出前にはスペルチェックをしていただきたいです。

また、年数の間違いもよくあります。例えば、卒業の年と職歴が被っていることがあるので、書類を送る前には確認が必要です。

塩見侑也さん(以下、敬称略):特に販売職では、数字を間違うとお客様に大きなご迷惑をかけてしまう可能性があります。書類に数字の間違いがあると、仕事でも同じミスをする傾向があるのでは、と不安になってしまいますね。

また日本語と英語の書類両方がある場合、内容に差があると気になってしまいます。日本語ではかなり作り込まれた内容なのに、英語だと簡単にしか書いていないとか。なぜ同じレベルの語彙力で書けなかったのか気になってしまいます。

― 誤字・脱字や年数は入念に確認した方が良さそうですね。絶対に書類選考を通過できる秘策はありますか。

石橋幹人さん(以下、敬称略):絶対はないですが(笑)、勝率を上げる方法はあると思います。

今までの実績を書いていただくのが効果的です。いつ、どのような成果を出したのかについて書かれてあると、面接で直接聞いてみたいなと思います。例えば、販売職ならセールスの結果を書いたり、人事なら導入した制度やシステムについて書いたり。私の場合は、前職の人事の仕事で離職率を下げた実績について書類に記載し、入社することができました。

― 具体的な成果や実績を書くのがポイントですね。では、履歴書では業務内容である「スコープ」と達成した成果である「アチーブメント」、どのぐらいの割合で書いたら良いでしょうか。

石橋:個人的には、アチーブメント8割ぐらいで書いていただけると興味をそそられます。成果をたっぷりと書いてほしいです(笑)。

川島:私はアチーブメントについて少ししか書かれていなくても構いません。その方が、面接で深掘りしたいという意欲が湧いてきます。

―担当者の好みが分かれましたね。では、どんな書類を見ると「この人に会ってみたいな」と思いますか。

石橋:募集しているポジションに合わせた実績が書かれてあるとポイントが高いです。販売職の場合なら、「個人売上の目標を達成しました」だけでなく「店舗のシェアを何パーセント達成していて、平均シェアの達成率と個人売りの達成率と比べたらどうなのか」というところまで記載されていたら、とても魅かれます。ただ数値を書くのではなく、ご自身の中で多角的に捉えて書かれていると嬉しいです。

塩見:ひとつの書類を使いまわさないことも大切です。複数の企業に応募する際、つい使い回したくなる気持ちもわかるのですが、企業ごとに書き分けた方が熱量が伝わると思います。志望動機や業務のスコープやアチーブメントに応募するメゾンの要素が加えてあると、とても配慮できる方なのだなと感じます。石橋さん、「TAG Heuer」の要素が入った応募文を読んだら会ってみたいですか?

石橋:とても会ってみたいですね!

今までの経験をメゾンごとにアレンジし、アピールすることが大切

― 続いては「面接編」です。最初の5分で良い印象を与えるにはどうしたらいいですか。

加納:笑顔で挨拶していただいた上で、「お会いできるのを楽しみにしてました」と言われると嬉しいです。ちょっとちょろい感じがしますが(笑)。

面接の最初はとても緊張していると思いますが、笑顔を作れると好印象です。ファーストインプレッションは、その後の選考にも影響します。最初に無表情だった場合、その後の選考でなんとなく話が進まなかったり、盛り上がらなかったりします。

石橋:笑顔は大切ですよね。私は笑顔と身だしなみが大切だと思います。面接官も緊張しているので、志望者が笑顔をつくれるときっと良いスタートが切れるでしょう。オンライン面接の場合は、笑顔をつくってから入室するといいかもしれません。

川島:オンライン面接の話が出ましたが、背景に生活感が出ていると気が散ってしまう時があります。できれば背景をぼかす、壁にするなどの工夫をするといいかもしれないですね。

塩見:我々人事は面接だけでは、その方の販売力やテクニックを見極められません。でも、背景、照明、身だしなみに配慮することで、第一印象を良くすることができます。意外と第一印象が最終ジャッジに影響しているものですよね。

― 事前準備で必ずやっておいた方がいいことはありますか。

川島:企業について調べていただきたいです。できれば店舗に行き、接客を受けて、雰囲気を味わっていただきたいです。「自分に合っているかな」「入るまで怖かったけど入ってみたら接客に親しみを感じた」など、感じることがあると思います。店舗で接客を受けると、メゾンの印象が変わると思うのでぜひ行ってみてください。

石橋:接客を受ける際は、ぜひ「自分だったら、どのように接客するか」を考えていただきたいです。面接時に、「ご自身だったらどのように接客しますか?」と質問することがあります。その際に具体的にアイデアを出せると好印象です。

塩見:競合他社のメゾンにも訪問しておくとさらに良いですね。入社すると、どうしても自社のメゾンに愛着が湧き、客観的に見づらくなります。競合他社の接客も受けてみて、自分のスキルと掛け合わせた上で提案をしてくれたら、入社後に活躍する姿をイメージできます。

―では最後の質問です。時計・宝飾業界での経験がない場合はどうアピールしたらいいでしょうか。

石橋:業界未経験で応募される方はとても多いため、未経験でも問題ありません。時計・宝飾は商品の息が長く、同じ商品が長い間店頭に置かれています。そのため、商品について学ぶ時間はたっぷりあるので安心してください。

それよりも、前職で培ったスキルをどのように活かせるかをアピールしていただきたいです。私の場合は前職でファストファッションブランドに勤め、とにかく理詰めで結果を出すことを大切にしてきました。面接ではその点をアピールし、採用されたという実体験があります。

それに時計・宝飾の経験がないからこそできる提案があります。例えば、アパレルの販売員の経験がある方は、トータルコーディネートを見て時計を提案してくれました。

加納:業界未経験だからと物怖じするのではなく、希望のポジションに合うように今までの経験をアレンジすることが大切なのかもしれません。

塩見:以前、面接した方で、アピールポイントとメゾンの考えがマッチしなかったケースがありました。ご本人は前職で「商品を大量にさばいていた」とアピールされていたのですが、私たちのメゾンは「商品を大量にさばくこと」をせず、「腰を据えて接客すること」にフォーカスしています。そのため、メゾンの考えを見極めることも大切です。

石橋:メゾンについて調べる際には、NESTBOWLさんやA Balloon Consultingさんをはじめとするエージェントを活用すると良いかもしれないですね。エージェント経由で私たちが回答し、それを事前準備に役立てるといいと思います。

イベントの後半にはネットワーキングタイムが設けられ、LVMH Watch & Jewelry社員と参加者の交流会が行われました。立食スタイルでリラックスした雰囲気のなか、参加者が社員に質問したり、参加者同士で情報交換をしたりと大変有意義な時間でした。

「Discover LVMH Watch & Jewelry Vol.2」イベント開催のお知らせ

NESTBOWLとLVMH Watch & Jewelryは、3月22日(金)に「Discovery LVMH Watch & Jewelry Vol.2」を開催します。

第2回目では、イタリアの歴史あるハイジュエラー「ブルガリ」と東京ミッドタウン八重洲の最上階に位置するラグジュアリーホテル「ブルガリホテル東京」の2社を加えての特別開催となります。

次回のトークセッションテーマは「究極のホスピタリティとは?」。業界トップクラスの接客やサービスを提供する各社が考えている「ホスピタリティ」に迫ります。なぜ最高のサービス提供ができるのか、接客に対する考え方やブランドの世界観を体現するマインドセット、人材育成に関するトレーニングプログラムなど、ここでしか聞けない話題をお届けします。

また、イベントの後半にはネットワーキングタイムを設けております。LVMH Watch & Jewelry/BVLGARI/BVLGARI Hotel Tokyoの企業担当者や参加者同士のコミュニケーションを深め、より濃密な時間をつくります。

ラグジュアリーブランドのホスピタリティについて学びたい方やLVMH Watch & Jewelry/BVLGARI/BVLGARI Hotel Tokyoにご興味がある方はぜひご参加ください。お申し込みは下記応募フォームよりお願いします。

イベント詳細はこちら
日時: 3月22日(金) 19:00‐21:00(18:30 受付開始)
場所: ブルガリタワー
※参加者のみに会場名をお知らせします。
定員:40名(予定)
参加費:無料(事前申込制)
参加方法:以下 Google フォームより必要事項にご記入の上、お申し込みください。
応募フォーム
※上記Googleフォームを利用できない場合は、最下部のメールアドレスよりお問い合わせください。
締め切り:3月15日(金)18:00まで
※応募多数の場合は抽選となります。
※運営よりお送りする正式なご招待メールが確認できない場合、ご入場をお断りする場合がございます。予めご了承ください。

問い合わせ:NESTBOWL株式会社
info@nestbowl.co.jp

文:吉田櫻子
撮影:船場拓真

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LVMH Watch & Jewelry

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市場でも最もダイナミックなブランドに数えられる、LVMHウォッチ & ジュエリー事業のメゾンは、
高級時計およびジュエリー & ハイジュエリーの2つのセグメントで事業を展開しています。
卓越と創造、革新の追求こそ、この事業分野におけるメゾンの原動力です。