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大手企業からスタートアップへ。その経験から見えてきた活躍する人材の共通点とは

大手企業からスタートアップへ。その経験から見えてきた活躍する人材の共通点とは

“好奇心を仕組みにする”をビジョンに掲げ、「好き」「やりたい」「ワクワクする」という想いをブランドというカタチにしてきた3rd株式会社。デジタルネイティブブランドのインキュベーションカンパニーとして成長を続け、ファッション・ライフスタイル・伝統工芸・フードなど多彩なジャンルの自社ブランドを展開している。今回は大手アパレル企業から3rdに転職し、クリエイティブディレクターとして活躍するおふたりに取材。3rdで働くことの魅力、企業カルチャーや社員の雰囲気、どんな人が向いているかなどを伺った。

小原朋子さん:3rd株式会社 「Frene」 クリエイティブディレクター(写真左)
大学在学中からスタイリストアシスタントとして活躍。その後、大手アパレル企業へ入社し、MDアシスタントとしてキャリアを積んだのちにEC担当へ転向。これまでの経験を活かしEC担当として大手アパレル企業2社で活躍。2021年、3rd株式会社に入社。

廣井愛美さん:3rd株式会社 「ESICA」 クリエイティブディレクター(写真右)
航空系専門学校卒業後、大手航空会社に入社し、グランドスタッフとして従事。「好きなアパレルブランドで働きたい」という思いから、大手アパレル企業へ転職。販売スタッフを経て、本社のMDとして活躍。2023年、3rd株式会社に入社。

自分で考え、判断できる新しい環境を求めて

― おふたりが担当されているお仕事内容についてお聞かせください。

小原朋子さん(以下、小原):各ショップ、ブランドの商品をピックアップして各ブランドのユーザーに合わせたコーディネートを組み、撮影に立ち会います。撮影された画像の中からいちばんふさわしいものを選び、サイトにアップするというのが大枠の流れです。コーディネートに足りない商品の制作や海外買い付けなども担当しています。サイトの動線やどう見せればお客様が購入しやすいかといったUI/UX部分も私たちが見ています。

私たちは大手企業でいうところのディストリビューター、EC、MD、ディレクターのすべての役割を担っているイメージです。チームの誰かひとりが突出してブランドを引っ張っていくというより、お互いの意見を尊重し合ってブランドを盛り上げています。

廣井愛美さん(以下、廣井):ブランドマネージャーとクリエイティブディレクターが二人三脚でブランドをつくっているイメージですね。ブランドマネージャーが管理する数値の面からは見えない、クリエイティブの部分について施策の提案を行ったり、意見を出したりしています。またPR担当者とコミュケーションを取りながら、SNS運用にも関わっています。

なぜ、おふたりは大手企業からスタートアップ企業の3rdに?

廣井:前職の担当ブランドでは多店舗展開をしていたため、実店舗の事業がメインでした。そのため、数多くの在庫を持ちながら運用し、最終的に売れ残った在庫の消化のためにセールをすることが当たり前でした。サスティナブルの観点から大量生産していることや今後このビジネスモデルが継続していくのかなど根本的な疑問が生まれてきたのです。また前職のMDは商品企画、販売計画、在庫消化を一貫して行っていましたが、店舗とWEBの売り方や予算決めなどの部分は他セクション担当が決めるため、自分の計画していることとブランドの方向性が交わらないことへの疑問もありました。

そんな時、3rdで働いている友人から「3rdでは在庫を持たない運用を行っている」と聞き、興味をもったのです。加えて3rdには細かい役割分担がなく、全体像を一人ひとりが把握できると知り、裁量が大きく業務の幅が広い環境で仕事がしたいと思うようになったことが、3rdへ転職した理由です。

これまでのビジネスモデルに疑問を持ち、チャレンジできる環境を求め3rdへ

小原:3rdのボードメンバーである李さんと前職で一緒に働いたことがあり、声をかけてもらったのがきっかけです。「この会社なら一つひとつのジャッジを自分の裁量でできそうだ」と感じたことが決め手でした。私は自分がやりたいと思ったことをすぐにやれないとフラストレーションが溜まる性格なのですが、大手だと何をするにも時間がかかってしまいます。店舗もあるし、業務が細分化され、裁量権や仕事の幅が狭い大手のやり方が窮屈で、もっと自由に仕事をしたいと感じていました。

ECサイトで1000点売れそうな商品なのに、「店舗在庫がなくなると困るから」と500点しかまわしてもらえなかったり。「今この瞬間も売れているのに?」というジレンマも3rdへ移った理由のひとつです。私も廣井さんと同じで、D2Cのことはよく知らなかったのですが、シンプルに考えればいいビジュアルを打ち出して多くの商品を売るというのは同じ。広告にも興味があったし、「自分がやりたいことを全部できそうだし、楽しそうな会社だ」と思ったんですよ。

個人の裁量が大きく、チームメンバーと冷静な意見交換ができる

大手から3rdに転職し、大変だったことはありますか。

廣井:大手では、シーズンごとの品種を出すタイミング、打ち出し方、イベントなどがある程度決まっています。でも、3rdではそうした習慣的なやり方ではなく、その場その場で判断します。最初はなかなか頭を切り替えられなくて、けっこう葛藤がありました。あと在庫を持たないところが魅力で入社したはずなのに、それが不安になったり……。でも広告で日々の売れ方が大きく変化する状況を見ているうちに、「過剰在庫はダメだ」「最小限の在庫で運用しないと経営を圧迫してしまう」という考え方に変わりました。

小原:”アパレル脳”になっていることに気づかされましたね。それと「これは売れるでしょ」という個人の感覚を捨てる必要がありました。大手企業はプロダクトアウトの考え方が大半だと思いますが、3rdはマーケットイン。こちらが売りたいものではなく、市場が求めているものを分析し、商品を出していく必要があります。

廣井:ただ、同じ目線で相談できるブランドマネージャーがいるので、一緒に施策を考えられるのはありがたいです。また「なぜ?」が生まれた時は、自分だけで考えるのではなく、チームのみんなに聞いたりしながら深掘りしています。

小原:メンバーのみんなと冷静な意見交換ができるのは3rdのよいところ。あとは与えられた裁量が大きいからこそ、自分で仕事の終わりを決めることが大事だとも思います。

感覚的ではなく、常に結果や数値と向き合い、ファクトを捉えて次の仕事に活かしていく

芯がありつつ、柔軟に変化していける人がマッチする

3rdで活躍するメンバーの共通点を教えてください。

廣井:メンバーは30名ほどいますが、業務量の多さを「仕事ができない理由」にしない人ばかりです。忙しくても限られた時間の中でも常に前を向き、次にどんな新しいことをやろうかと考えている。そこは本当に尊敬します。

小原:皆さん柔軟で素直です。年齢や経験で判断するようなバイアスがないから意見が言いやすいし、吸収力も高い。とても風通しがいいんです。

廣井:「これを言ったらこう思われてしまうんじゃないか」といった不安を感じることがないですね。その理由は、代表の川村さんを筆頭に称賛してくれる人が多いからだと気づきました。

小原:絶対に否定しないですよね。大手にいた時は、90%まで磨き上げた企画を出さないとなかなかGOが出ない。だけどここでは20%、30%の段階でもGOが出て、みんなで企画を肉付けしていくからPDCAのサイクルが早いです。

3rdにマッチする人物像についてはどうお考えですか。

廣井:「自分が何をしたいか」という芯がありつつ、みんなの意見を柔軟に受け入れられる人。また何気ない会話からビジネスが生まれることも多い会社なので、趣味や好奇心を持っている人のほうがいろんなことにチャレンジしやすいと思います。

小原:自分だけの価値観や成功体験にとらわれず、変化していける人、新しいものを受け入れられる人がマッチしていると思います。

これまでの成功体験を捨て去り、ゼロからさまざまな新しいことを吸収していく姿勢が大事だと語る

最後に、今後3rdで挑戦したいことをお聞かせください。

廣井:まずは、「ESICA」をさらに大きく育てていきたいです。加えて、私は編み物が趣味なので、ハンドメイドのニット製品をD2Cのビジネスにできればと考えています。商品を数多く揃えるというよりは一つひとつの商品の価値を大切にして、それを届けたい人にきちんと届けていきたいです。

小原:私も「Frene」をもっと大きなブランドにしていきたいですね。MDの数を増やして会社の収益の柱として太くしていければと思っています。また、それとは別に3rdのハウツーを活用し、商品のビジュアルだけに特化した事業、世界観をつくりクリエイティブを突きつめたブランドなど、自分が盛り上がれるようなブランドも手がけていきたいですね。

「3rd」では、事業拡大によりMDやブランドマネージャー、ブランドマネージャーアシスタントなど新しいメンバーを積極的に募集しています!記事を読んで3rdに興味を持った方、働き方や考え方に共感した方は、ぜひこちらからご応募ください。

文:カソウスキ
撮影:加藤千雅

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D2Cインキュベーションカンパニー
”こんな世界やモノがあったらいいな”という想いをブランドとして形にする企業です。
ファッション、ライフスタイル、雑貨など多彩なジャンルの自社ブランドを展開しています。
会社案内資料:https://speakerdeck.com/nestbowl/3rd-hui-she-an-nei-zi-liao