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渋谷・スペイン坂の新しいランニングショップ「タイクーンランニング」の挑戦

渋谷・スペイン坂の新しいランニングショップ「タイクーンランニング」の挑戦 NEW

新たなランニングスタイルを体現するコンセプトショップTYCOON running(以下、「タイクーンランニング」)」。2025年5月に東京・渋谷のスペイン坂にオープンして約一年が経つ現在、ランニングとファッション、ストリートカルチャーを横断する新しいセレクトショップとして存在感を高めている。ディレクターとして同ブランドを率いるのは、スニーカー業界で長年のキャリアを持つ今井タカシさんだ。「アトモス」や「マッドフット」といったスニーカーブランドの立ち上げに携わってきた知見は、「タイクーンランニング」にどのように影響しているのか。ブランド立ち上げの背景、新たなランニングカルチャーづくり、今後の展望を聞いた。

今井タカシさん/株式会社RIDE タイクーンランニング ディレクター
1989年、上野・アメ横のスニーカーショップでキャリアをスタート。その後、「アトモス」の立ち上げや自身のスニーカーブランドの運営などを通して日本のスニーカーカルチャーを牽引。2025年に「タイクーンランニング」を立ち上げ、ランニングカルチャーの新たな可能性を提示している。

キャリアの原点にあるのは、父親のランニングシューズ

今井さんがスニーカー好きになったのはいつ頃ですか。

原点をたどると小学生の頃ですね。父が年間10回くらいフルマラソンを走っているような市民ランナーだったので、もともと自宅にものすごい量のスニーカーがあったんです。父のスニーカーを勝手に学校に履いていったこともありました。自分で買ったのは、プーマの「SMライダー」が最初だと思います。

中学では陸上部に入っていたので、ランニングシューズを履いていました。スニーカーとファッションがリンクし始めてきた時期だったので、DCブランドが掲載されているファッション誌や、ヒップホップのアーティストが履いていたスニーカーもチェックしていましたね。

お仕事としてスニーカーに関わるようになってからのキャリアをお聞かせください。

1989年にアメ横のスニーカーショップ「カネオカ」で働き始めたのがきっかけです。その後、スニーカーセレクトショップ「アトモス」の立ち上げをお手伝いしたり、自身のブランド「マッドフット!」や「ダウンビートランニング」を始めたりと、多角的にスニーカーに関わってきました。

スニーカーカルチャーの第一線を走り続ける今井さん。幼少期から続く“好き”が、現在のキャリアへとつながっている

ストリートやファッションと交差するランニングショップ

― ランニングシューズに特化した「タイクーンランニング」を立ち上げた経緯を教えてください。

きっかけは10年ほど前に誘われた「皇居ラン」でした。当時は夜遅くまでお酒を飲むことが多く、タバコも吸っていて健康とはほど遠い生活をしていたので、見直さなければと思っていたところでした。それで久しぶりのランニングに挑戦してみたら、体が走り方を覚えていたようで想像以上に走れたんです。それからはランニングシューズばかり履くようになりましたね。

ランニングに目覚めてからは、ランニングシューズのバイイングや海外ブランドの代理店業などに携わるようになりました。ちょうどその頃、「On(オン)」や「HOKA(ホカ)」が日本に進出してきた時期で、スニーカーのマーケットがランニングシューズに傾いていく確信がありました。ランニングカルチャーを発信する拠点の需要も感じていたので、これまでの知見と人脈を活かし、ブランドを立ち上げました。 

一般的なランニングショップやセレクトショップとの違いはどこにあるのでしょうか。

例えば、ウェアに使っているグラフィックひとつとっても、従来のランニングブランドとは異なっています。店内のBGMはダンスミュージックに寄せていて、集まる人がランニングだけでなく音楽や洋服の話題でも盛り上がれるような場所にしています。毎週水曜夜にソーシャルランも開催しています。シューズ販売にとどまらず、ストリートやファッションと交差するランニングカルチャーの発信拠点にしたいと考えています。 

ランニングを軸に、音楽やファッションカルチャーが交差する「タイクーンランニング」の店内

タイクーンランニングが提案する、日常に溶け込むアイテム

商品をセレクトする際、大事にしていることは何ですか。

ランニングシューズの機能は、使う人のランニングレベルによって変わります。「タイクーンランニング」のユーザーの中には、スピード重視のカーボン入りや薄底のシューズを求める方は少数なので、どちらかというと長く走っても負担の少ないものが多いですね。個人の走力に応じて選べるようにラインナップを揃えています。

ランニングシューズというと機能性が優先されるイメージがあります。しかし一方で、ウェアやシューズで自己主張をしたい人もいるのではないでしょうか。速さを競うだけがランニングの醍醐味ではありません。 そのため、タイクーンランニングでは街中でも違和感なく馴染むデザインをセレクトしています。アパレルに関しても、あえてゆったりしたシルエットのコットンシャツで、ルーズフィットなランニングスタイルを提唱しています。

ブランド立ち上げから約1年が経ちますが、手ごたえはいかがでしょうか。

なかなか商品が揃わず苦戦したこともありましたが、2026年のFWシーズンくらいからは商品が揃い、おかげさまで売上も安定しています。当初に想定していたラインはクリアできており、順調に推移しています。売上比率でいうと、8割くらいがインバウンドのお客様です。ただ、ランニングを趣味にされている日本人のお客様も来店されます。

シューズからアパレルまで、日常にも自然に溶け込むラインナップを展開している

同じ熱量でブランドを育ててくれる仲間を迎えたい

今後の「タイクーンランニング」の事業展開について教えてください。

今はブランドの立ち上げフェーズなので、まずはしっかりと基盤をつくることが優先ですが、その先は大きく広げていきたいと考えています。2027年には福岡への出店も決まっていて、多店舗化は視野に入れています。また、ECの強化やイベントの開催、ブランドとのコラボレーションなど、リアルとオンラインの両方で展開していきたいです。将来的にはレースやフェスのようなイベントの主催もできたら、と考えています。単に商品を売るだけではなく、ランニングをカルチャーとして広げていくためのプラットフォームになっていくのが理想です。

現在の組織体制と、それぞれの役割について教えてください。

店長とコミュニケーションディレクター、そして僕の3名です。店長には店舗の運営やアルバイトのマネジメントを任せており、コミュニケーションディレクターには店舗を中心としたコミュニティづくりを担当してもらっています。今後の事業展開を考えると、バイイングのサポートやコミュニティづくり、新店舗のリーダーなどを任せられる方をお迎えしたいです。

立ち上げフェーズだからこその醍醐味がありそうですね。

そうですね。今までなかったマーケットをつくっていく工程なので、一つひとつの仕事に未知の扉を開ける楽しさがありますね。特に、人との出会いは大きいと思います。何が起きるかわからない状況ではありますが、1年間でしっかり実績を出してきました。今ジョインすると、きっと面白いと思います。

どんな方と一緒に働きたいと思いますか。

少数精鋭のチームなので、臨機応変に動ける人、そして僕たちが目指すランニングカルチャーにコミットして、同じ熱量でブランドと向き合ってくれる人と一緒に働きたいと考えています。ぜひ、一緒に走りましょう!

「走ることを、文化へ。その一歩を、ともに。」タイクーンランニングは、単にギアを売る場所ではありません。ストリート、ファッション、音楽、そしてランニングを交差させ、日常の中に新たな高揚感を生み出す「カルチャーの発信拠点」です。「速さを競うだけでなく、自己表現としてのランニングを」という私たちの思想に共感し、まだ世の中にない価値を自らの手でつくり上げたい方へ。1年目の基盤を終え、さらなる拡大期へ向かう今、私たちと同じ熱量でブランドの未来を共創しませんか?タイクーンランニングのカルチャーをともに育てていく仲間を募集しています。採用情報はこちらをご覧ください。

文:大貫翔子
撮影:船場 拓真

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TYCOON running

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TYCOON running | タイクーンランニング