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女性たちのライフスタイルに寄り添い続ける、トリンプのたゆまぬ努力と挑戦。|トリンプ・インターナショナル・ジャパン 星野 美佳氏インタビュー

女性たちのライフスタイルに寄り添い続ける、トリンプのたゆまぬ努力と挑戦。|トリンプ・インターナショナル・ジャパン 星野 美佳氏インタビュー

「Triumph」「AMOSTYLE BY Triumph」「sloggi」といった人気のランジェリーブランドを展開するトリンプ・インターナショナル・ジャパン。本社をスイスに構え、創業130年以上続くグローバルカンパニーでありながら、日本独自のリテールビジネスを展開する同社は、いつの時代も女性たちに寄り添い、革新を遂げてきた。創業以来、唯一無二のフィット感、専門技術、妥協のない快適さなど、品質をこだわり抜いてきたトリンプで働くことの魅力とは?──執行役員 人事本部長の星野美佳氏にお話を伺った。

星野 美佳氏/トリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社 執行役員 人事本部長
慶應義塾大学卒業。新卒でアセスメントツールのビジネス開発コンサルに携わったのち、外資系消費財企業の人事に従事。製薬会社での海外駐在や現地HRヘッド、LVMHのDFSグループを経て、2021年トリンプ・インターナショナル・ジャパンに入社。

世界No.1規模の日本のマーケットでは、コンシューマーのニーズを徹底的に追究。

― トリンプの歴史について教えてください。

わたしたちの歴史は1886年、南ドイツの小さな工房でスタートしました。設立130年以上となった今では120カ国の販売拠点を持つ、世界最大のランジェリーメーカーとして成長。日本はグローバルのなかでも世界最大規模のマーケットであり、単一国でリテールビジネスを展開している類を見ないマーケットです。ヨーロッパでは基本的にホールセールが中心ですが、日本はGMS(=General Merchandise Store)が約560店舗、百貨店とアウトレットを含めると900店舗以上にわたって自社のファッション・アドバイザー(販売員)がいる拠点を持っており、世界No.1のマーケットとなっています。

― 外資系企業は輸入販売が一般的ですが、御社の場合は日本でデザインもして製造も行っている。非常に珍しいと思います。

日本のコンシューマーニーズをもとにデザインチームがデザインをし、開発チームで商品設計、サンプル作成、フィッティングチェックも行います。最終的な開発工程を済ませ、その開発情報をもとに本生産を海外の縫製工場にて生産し輸入をしています。

― 社内にデザイン/開発チームはもちろん、マーチャンダイジング(MD)などの生産チームを持っているということですね。

クリエイティブデザイン、MD、マーケティングといったチームをグローバルレポートの部署として持っています。本社にはだいたい200名ほどの従業員がいます。そのうち約15%のメンバーがものづくりのチームに属しています。MDにおいても、日本のニーズをもとにどんな製品を売るべき/求められているかを追究し、デザインそのものを生み出しています。

グローバル企業でありながら、自社でものづくりをしている点は御社の強みですが、もうひとつの強みといえば、多くの女性が活躍しているという点ではないでしょうか。

本社における男女比率はほぼ1:1の割合で、マネージャー男女比率も1:1です。女性が長く働けるという意味では育休の取得率も高く、2,3人お子さんがいても復帰しているメンバーが多くいます。また男性社員への育休促進も行っております。フレキシブルなカルチャーがあり、日系と外資系が良い意味で混在している社風です。

トリンプ(奥にはsloggyのコーナーも)
AMOSTYLE

新たな価値をつくるトリンプが今、取り組むサステナビリティ活動。

― 130年以上にも渡り続くトリンプの戦略的な過去と現在について教えてください。

日本では売上主導から価値主導へ戦略を変更してきました。過去においては、大量生産をして多くの店舗に置くという戦略が中心で、店舗から返品があれば催事などセールで消化していくビジネスモデルでした。「つくっては売る」、いわゆるコモディティ的に大量生産をしていました。現在は、必要な数だけをつくり、店舗返品を少なくし、セールで消化するのではなく、「プロダクトの価値をあげる」という戦略に変わっています。ブランディングを再構築し、モノを売るだけではなく、お客様に寄り添うことに重きを置いています。そのために、ファッションアドバイザー(販売員)がお客様のニーズに合わせてカウンセリングをしながら、本当にお客様の身体に合った商品を提案していくスタイルに変化をしています。こういった変化に合わせて、人事制度も再構築をしてきました。

― ブランディングも大きく変わりました。御社はサステナビリティへの取り組みにも注目が集まっていますが、具体的な取り組みについて教えてください。

わたしが入社した2021年に、サステナビリティのコミッティを社内に立ち上げました。こういった取り組みは自身の思いがなければ難しいので、自主的に手を上げたメンバーからスタートしました。初年度は20名ほどでしたが今期で3年目をむかえます。この2月から導入するショッピングバッグのエコ化、有料化についても、このチームから実際にあがった提案が採用されています。

また、もう1つ事例をあげると、NPO団体とタイアップを組み、トリンプ製品を寄付する、という取り組みを行いました。わたしたちはランジェリーメーカーとして、一人ひとりの人生に寄り添い、仕事や育児で忙しいなかでも、トリンプの下着で気持ちが生き生きとしてもらえたら。そういう思いではじめた取り組みです。こうした活動のほか、オフィス周辺の清掃活動やマイボトル活動などにも取り組んでいます。

1,500名を超えるファッションアドバイザーの役割とは?

― ファッションアドバイザーと呼ばれる販売員の役割とは?

トリンプには現在1,500名を超えるファッションアドバイザーがいますが、基本的な役割はカウンセリングです。単にモノを売るだけでなく、お客様の魅力を花開かせ、トリンプの魅力をお伝えするアンバサダーのような存在です。お客様の身体の状態やお悩みといったニーズをしっかりヒアリングし、その方のニーズにあった商品をおすすめするということ。やはり、下着は直接肌に触れるものですから、フィッティングが非常に重要となります。適格なカウンセリング/フィッティングを通じてこそ、お客様一人ひとりが求めるものを提供することができるという考えです。

― フィッティングは重要なプロセスなのですね。

そうですね。もっとも大切なプロセスだと考えています。一人ひとりのお客様によって身幅や腕の長さといった身体のラインがまったく異なるように、下着も一人ひとりに合う形があります。しっかりカウンセリングをして、お悩みを聞き、適格なアドバイスを提供する。一人のお客様へのエンゲージメントは大体15〜20分ほどとっており、このカウンセリングの時間をいかに大切に過ごせるかを重要視しています。

― 優秀なファッションアドバイザーを育てるためのトレーニングも充実しているとか。

わたしたちは外部システムを使用した独自のオンラインラーニング・プログラムを構築しています。社内イントラのような形でトレーニングのモジュールをはじめ、社長のメッセージから、新商品の情報や災害時の連絡ツールとしてまで、すべてがアプリで完結できるものを導入しています。個々に振り分けられたタスクを完了するだけでなく、カウンセリングのティップスや他店舗のファッションアドバイザーと学びを共有出来るツールにもなっています。コロナで対面トレーニングが難しくなってから、本格的に導入しました。

― 独自のトレーニング内容を構築していったのですね。

新入社員にも同様にアセスメントツールを提供し、1ヶ月ごとにタスクを振り分け、完了後にフィードバックまで行える仕組みをつくりました。わたしたちの仕組みは、このサービスを提供する会社からデベロップメント賞を受賞しました。単にトレーニングを提供するだけではなく、セルフ・アセスメントまででき、継続的にキャリア開発につなげていけるという点を評価していただきました。

面接でかならず聞くこと。求める人物像とは?

― 面接でかならず聞いていることはありますか?

面接の際には、お客様目線でお店に行き、直接ファッションアドバイザーのサービスを受けていただくなどのユーザー体験を通じて何を感じたのか?ということをかならず聞くようにしています。ビジネスに関わるマーケティングやMD、営業といった職種は、ダイレクト・トゥ・コンシューマーが1つのキーになるので、お客様目線でものごとを考えられるかどうかを重要視しています。

― 面接で合わないと感じるポイントはありますか?

E-commerceが発展している昨今、面接のなかで、「なぜ店舗を持っているのか」「店舗はビジネスにとって非効率」といった質問や考えを聞くようになりました。わたしたちは、ファッションアドバイザーという存在がお客様とつながる1つの重要な役割を担っていると考えているので、そういった考えの方は合わないかもしれません。

― 求める人材像は?

一緒に新しいトリンプをつくっていける人です。わたしたちは130年以上続く伝統的な会社ですが、ここまで会社が存続しているということは、長い歴史のなかで何度も進化をして生まれ変わってきたからです。トリンプは日本のマーケットにおいて認知度も高いですが、コロナや外的要因もあり、これからまた新しい進化をするフェーズだと考えています。

この5~6年でグローバルとのやりとりも多くなり、ボトムアップでチャレンジをし、グローバルとしっかりコラボレーションできることが重要になりました。

現状に満足せず、新しいアイデアを持ちチャレンジする気持ち、そしてグローバルのステークホルダーにもしっかりと発信できる方を求めています。

― 伝統的な基盤がありながら、新しいチャレンジができることもトリンプの魅力なのですね。

世界No.1規模の単一マーケットである日本には会社におけるすべてのセクションが存在しています。他国ではいろいろな部署がさまざまな国に散らばっていますが、日本にはすべての機能がある。これは間違いなく大きな魅力です。輸入販売ではなく、しっかりものづくりに取り組む外資系企業が日本にあるこということは、素晴らしいことだと思います。コンシューマーのニーズをダイレクトに反映できる環境があるので、常にお客様の視点に寄り添うことができ、且つ日本が本社に直接レポートしていることも魅力のひとつだと感じています。

わたしがトリンプに入社した理由は、ものづくりを通して「女性のLifeをサポートする」という、トリンプの社会的ミッションが根底にあったからです。わたしたちの製品はもちろん、ファッションアドバイザーによるカウンセリング、サステナビリティ活動、働きやすい環境など、あらゆる角度から女性のサポートができる点に大きな魅力を感じています。

― ありがとうございました!

「トリンプ・インターナショナル・ジャパン」では、新しいメンバーを積極的に募集しています!記事を読んで興味を持った方、働き方や考え方に共感した方は、ぜひこちらからご応募ください。

撮影:Takuma Funaba

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Triumph

Triumph

下着・ランジェリーメーカーのTriumph(トリンプ)