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転職活動の最後の難関、退職交渉を乗り切る方法!

転職活動の最後の難関、退職交渉を乗り切る方法!

転職時に頭を悩ませる問題は面接対策だけではありません。いざ転職先が決まったとしても退職交渉が次なる大きな試練として立ちはだかります。場合によっては面接よりはるかに気力と体力を消耗するケースも。交渉が難航する前に、まずどういった行動が選択肢としてとれるのか把握しておきましょう。

退職の際には、自身で会社に交渉するほか、「退職代行」という、労働者本人に代わり代行業者が退職交渉や事務的なサポートを行ってくれるサービスを使う方法もあります。女性の転職に特化した転職サイト『女の転職type』が女性856名を対象に行ったアンケートによると、転職経験者のうち退職時にトラブルが「あった」という回答が65%という結果に。特に有給休暇の消化については思うように取得できないケースが目立ちます。

【退職時に不満やトラブルはあった?】

※複数回答あり
※転職経験がある人のみ

出典:女の転職type

こういったトラブルをなるべく減らしたい場合に取れる方法の一つが退職代行の利用です。このサービスを使ってみたいかどうかという質問に対して「場合によっては使ってみたい」という考えが約60%にのぼるなど、関心の高さが伺えます。しかし一方で実際にこのサービスを利用して退職した人は13.4%と、関心の高さに比べ実際に退職代行の利用に踏み切るケースは少ないようです。依頼の相場は2~5万円とそこまで高価ではないものの、やはり自分で退職交渉をするのがやり取りとしては基本となります。

【 退職代行サービス、使ってみたい?】

【退職代行サービスを利用して退職した人はいる?】

退職代行サービスのメリット

自力での退職交渉に対し、退職代行サービスを使った場合のメリットを二つ挙げましょう。

①退職交渉は転職の際の面接よりも体力、精神力ともに労力がかかるため、サービスの利用により大幅にこの労力をセーブできる。

②退職の際に交渉が必要になりがちな退職時期や有休消化。自身で進めると情に流され十分に権利を行使できないケースもある。代行に頼めばよりスムーズに自分に有利に話を進めることが可能に。

職場の環境や気質などにより、有給消化などの交渉を自分で進めても泣き寝入りになることが明らかであったり、最悪の場合嫌がらせを受けることが予想されるような状況にあるならば、無理をして心身を崩し転職先での就業に影響が出かねません。そのような場合は退職代行を使うことが自分自身を守ることにもつながるでしょう。

自力で行う退職交渉の重要性

退職代行サービスを使うことによるメリットに対し、デメリットももちろん存在します。コストがかかるのはもちろん、自身で直接周りに話さずに退職を進めることは会社への礼儀を欠くことにつながり、いままでに積み重ねてきた上司や同僚、部下からの信頼関係(財産)を失うおそれがあります。同じ業界に転職すれば、いずれそういった人達とまた顔を合わせる可能性もあり、気まずいことになるでしょう。

また、一度退職交渉がラクに進められる経験を得ると、少しでもつらいと感じたら簡単に転職を繰り返すようになることがあります。短期間のうちに何度も転職を重ねると、企業側にとって長期的な戦力にならないと見なされるなどネガティブに捉えられ、のちの転職活動に悪影響が出ます。最初から退職代行の利用ありき、という考え方は避けたほうが無難です。

退職交渉のポイント(流れとポイント)

メリット、デメリットを踏まえ、退職代行に踏み切る前に退職交渉のポイントを5つに分けて見直してみましょう。プロセスに対し明確なヴィジョンを持つことで、はっきりと自分の言葉で相手と話すことができ、円満かつ自身の未来にプラスとなる結果を導くことができるでしょう。

①重要な話があると伝えて、上司にアポを取る(この時点で相手は退職の話かな?と感じるはず)

②事前に入社時の契約書や就労規則を確認し、契約上で退職までに必要な日数を把握しておく

③会社によって退職プロセスが違うため、過去の同僚などで退職した方がいれば、話をして退職のプロセスなどを確認しておく

④上司とのアポの際に、退職届を用意する。日付をいれておけばのちのち揉めた場合に日時のエビデンスとなる

⑤引継ぎ作業は完璧に。退職までにポジションの後任が決まらない場合はマニュアルなどの資料を用意する

まとめ

お世話になった会社、上司に対し、誠意をもって対面で退職する旨を伝え、理解してもらうよう努めることが、退職後も応援をしてもらえるような円満退職につながります。話を切り出すのが難しいとされる有休消化の交渉については、こちらには請求する権利があります。ためらわずに交渉しましょう。

引き留めとして、複数回の面談などをアレンジされたり、急に給与や役職の変更などを提案されるることもあります。しかしこちらが退職の話を切り出してからの給与や役職の変更は自身に対する正当な評価とは言えません。こうした引き留めが長引くと転職活動そのものが失敗に終わります。話を簡潔にまとめるためにも、退職交渉は短期間で終わらせることが重要です。

今まで挙げてきたポイントを踏まえて退職交渉を進め、気持ちよく次の職場に臨めることが理想です。ただし心身に影響が出るような状況であれば無理をせず退職代行などを使うのも一つの手段です。どこまで自分でできるのか、自身と相談しながら適切な選択を心がけましょう。

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文:ミカタ エリ

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