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ファスティングとファッションコンサルティングで理想の自分に。最高の自分になるためのきっかけを与える仕事とは

ファスティングとファッションコンサルティングで理想の自分に。最高の自分になるためのきっかけを与える仕事とは

健康、ファッションは、誰しも興味を持つ分野だろう。けれども健康になるために生活習慣を変えることはできそうでなかなかできないし、ファッションにいたっては自己流でいいのでは?という人がほとんどではないだろうか。鳥居氏は、自身が悩み苦しんだ経験から、健康とファッションの奥深さに着目。「誰かの役に立つことのやりがい」を軸に、プロならではのスキルと知識によって「変わりたい」という意欲をサポートしている。その背景や想いについて話を伺った。

鳥居 希美さん/合同会社Applause代表
1977年生まれ。福岡県出身。アメリカの大学を卒業後、在京放送局に入社。2014年にファスティングとファッションコンサルティングに出会い、心身共に健康になったことがきっかけとなり起業を決意。2021年合同会社Applauseを設立。
公式HP:https://nozomitorii.com/

やりたいことには果敢に挑戦してきた

― 鳥居さんは高校も大学も海外で学ばれています。なぜ海外の学校を選んだのでしょう。

小学時代の修学旅行で広島に行ったんです。宮島に向かうフェリーに外国人の観光客がいて、いろいろな話がしたかったのに、私も含め、誰も英語でコミュニケーションをとれる人がいなくて。それがとても悔しくて、英語が話せるようになりたいと強く思ったんですね。その想いがどんどん強くなり、高校1年のときにオーストラリアの高校に留学し、大学はアメリカの大学で学びました。

― 帰国後は海外生活で身につけた英語力やグローバルな視野を活かして、スポーツ関連の放送などの仕事に関わられたんですね。

組織に所属して、チームで仕事がしたかったので、英語力やグローバル感覚も役立つ海外スポーツ中継に関わる仕事を選びました。忙しかったけれど、仲間と共にW杯など大きなイベントに多く関わり、エキサイティングで、やりがいはとても大きかったです。

心身の不調から「本当にやりたいこと」を考えるように

― キャリアとしては、とても順風満帆な印象を受けますが…。

会社には13年半所属していました。しかし海外出張も多く、国内にいても海外時間に合わせて仕事をすることが多かったので、つねに時差ボケ状態。仕事は好きだけど、少しずつ身体も心も疲れてきたのだと思います。結婚し、不妊治療もそんな状況のなかで続けていたので、キツかったですね。幸い子どもには恵まれたものの、管理職になったころからはすべてのバランスをとる難しさを痛感し、ライフスタイルを変えたいと思うようになっていました。

「自分が本当にやりたかったことはこれなのか」と思い悩む日が続きました。そんなとき、ファスティングとファッションコンサルティングに出会い、講座に参加してみたのです。実践してみたところ、思考も身体もリセットされて、気持ちも前向きになったんです。見た目も短期間で大きく変わることで、生まれ変わったような自分になれる。感動しましたね。

― その出会いが転機になったのですね。

仕事の傍ら、本格的にファスティングの勉強を始めました。私自身もファスティングで心身がとても健康になったので、友人のファスティングサポートをやってみたんです。そうしたら彼女は10㎏のダイエットに成功し、「おかげで人生が変わった。本当にありがとう」と言ってくれて。これまで私は仕事をしていて、こんなに人に感謝されたことなどありませんでした。これを機にファスティングを仕事にしようと決意し、起業を決意しました。

― 海外スポーツ中継の仕事からファスティングって、ふり幅が大きいですよね。

スポーツ中継の仕事もやりがいはあったし、喜んでくださる視聴者はたくさんいたと思います。でも視聴者の反応はダイレクトには伝わってきません。その点ファスティングはお客様からの反応が直接伝わります。「自分の仕事が誰かのためになっている」という実感を得るってとても幸せなこと。仕事を通じて人も自分もハッピーに、健康になれる。私が求めていたことはこれだったんだと思いました。

ファスティングは自分と向き合う時間

― ファスティングは、一般的にはダイエットや断食というイメージがありますが、鳥居さんはファスティングをどのようなものとして捉えていますか?

「自分と向き合う時間」だと捉えています。マインドフルネスに近いもの、これまで止まれなかった時間に「静の時間」をくれるもの。そしてファスティングは人生を変える究極のきっかけづくりになると、私自身の経験から実感しています。

― 鳥居さん自身のどんな時間を止めてくれたのでしょう。

ファスティングと出会う前の私は、10代の頃から体型や摂食障害に苦しんでいました。今思えば当時は食生活も乱れ、規則正しい生活もできていなかったので、当然といえば当然なんです。でも、慌ただしく日々が過ぎていく。そんな、「分かっていてもやめられない習慣」を変えるきっかけをくれたのが、ファスティングでした。内臓を休め、自分を労わり、「本当はどうしたいの?」と自分に問いかけるファスティングの期間を経て、心身がとても楽になりました。

― ただ、ファスティングそのものに、つらいというイメージを持つ人も多いと思うのですが。

私も食べることは大好きなので、食べないなんて無理、と最初は思ったのですが、完全に断食するわけではありません。水分はもちろん摂りますし、身体に負担をかけないもの、具体的にはこれ以上消化しなくてよいものをドリンクで摂取して必要な栄養を摂ります。実は消化って何を摂るかにもよりますが、身体にとって「水泳以上の重労働」と表現されるくらい大変な作業なんです。ファスティング中はそれをしなくてもよいので、身体が楽だし、つらくないんです。私自身は断食21日目に富士山に元気に登った経験を持っていたりもします。

当社のファスティングプログラムは、サポートも完備していて「やっていてつらくなったら連絡してください」とお客様にはお伝えしているのですが、連絡はほとんどきません。個人差はもちろんありますが、「拍子抜けするほど楽だった」というご意見がほとんどなんですよ。

断食21日目に富士山に登った際のお写真

― ファスティングによって、どのような効果があるのでしょう。

ダイエット目的で始める方がほとんどですが、体重だけでなく血圧やコレステロール値が下がる、血糖値が安定するなどの効果もあります。わずか数日で結果が目に見えますし、これまで変えられなかった生活習慣をも変えることができるんです。メンタルも整い、「本当に自分が思う豊かな人生とは?」という本質を考え始める方も多いです。最近では、決断力を高めたい、パフォーマンスアップしたい、社員の健康のロールモデルになりたい、という経営者さまも増えました。

ファッションは人を内側からも変える

― 鳥居さんは、今お話しいただいたファスティングだけでなく、ファッションコンサルティング事業も行っていますが、なぜファスティングとファッションなのでしょう。

私は子どもの頃からファッションも好きだったのですが、太っていたから着たい服じゃなくて体型的に着られる服を着るしかなかったんです。また、自分を魅力的に見せる服が分からず悶々としていました。好きなファッションを楽しめないのって嫌だなあ、と子ども心に思っていました。

ファッションの仕事って、デザインや縫製、販売などが中心というイメージを抱いていたので、仕事として私には向かないなと思っていたのですが、ファスティングと同じ時期にイメージコンサルタントという仕事があると知り、それならやってみたい、と思ったんです。ファッションも人が周囲に与えるイメージのアイテムのひとつになりますよね。早速学校に入って夢中で勉強し、イメージコンサルタントの資格を取りました。

― イメージコンサルタントとは、具体的にどのような仕事なのですか。

骨格診断とカラー診断、そしてヒヤリングによって、お客様に最適なファッションによるイメージ戦略を提案します。

ショッピング同行でお客様の服をお選びしている様子

― 骨格診断は、最近よく聞かれるようになりましたね。

人には生まれ持った骨格があり、ストレート、ウェーブ、ナチュラルの3つに分類されると言われています。3つのタイプをもとに、それぞれに合う素材やファッションアイテムを提案するのが骨格診断です。

不思議なもので、似合う服、似合わない服ってありますよね。それってどうしてだろうと思っていたのですが、私自身、初めて骨格診断を受けたときに、その理由が明確になって驚きました。

― カラー診断についても教えていただけますか。日本人は、カラーチョイスが苦手な人が多いですよね。とくに男性はとりあえず白と黒を買っておけばいいという感じで。

日本人は欧米人と違って目も髪の色も皆同じ、と思いがちですが、骨格と同じように生まれ持った色素は一人ひとり違います。それを診断して、春・夏・秋・冬の4シーズンに分け、似合う色を見つけてコーディネートに活かすのがカラー診断です。パッと見や思いつきではなく、異なる色の布を何度も身体に当てて見え方をチェックし、一人ひとりに合うカラーを見つけていきます。カラーは、着る服だけでなく、女性の場合はメイクの色にも参考になるので、トータルコーディネートを考えるうえでも役立つんですよ。

カラー診断も骨格診断も、私はヒヤリングを重要視しています。当社の場合、個人よりも起業家さまや企業を顧客対象としているので、たとえばどんな未来を描いているか、販売を仕事にしている方ならどんなお客様に来ていただきたいかなどをヒヤリングし、そのうえでその方を活かすトータルコーディネートを提案します。そうそう、コーポレートカラーも重要な情報ですね。

― 今は誰もがインフルエンサーになれる時代なので、プロによるトータルコーディネートによって、セルフブランディングをしていくことは、確かに大きなメリットがありますね。

自分のファッションに自信がない人って多いんです。仕事のパーティに出席するとなっても何を着ていけばよいのかわからなかったり。でも、きちんとプロの診断を受けてコーディネートすれば、自分に似合う服、アイテムを身につけることができる。そうすることで自信が持てると、立ち振る舞いも違ってきます。

― 外側だけではなく、内面も整えるのですね。

ファッションがメンタルにもたらす影響はとても大きいんです。たとえば日本でも欧米でも、高級老人ホームでは、ダイニングルームに行くときはきちんとした格好に着替えると言われています。子どもも入学式にスーツを着せると、大人しく座っていたりしますよね。

― 最近は、男性のお客様も増えているそうですね。

メンズ脱毛やメイクも最近は違和感がなくなって、男性も美しくいたいという考えが当たり前になってきました。欧米のエグゼクティブなどは専属のスタイリストをつけていますしね。「自分をよく見せる」ことがブランディングの一部になってきたことが、男性のお客様の増加につながっているのだと思います。

美容室に行くような感覚で気軽にプロのアドバイスを受けてほしい

― 一般の方でもイメージコンサルティングを受けることでたくさんメリットがありそうですね。店舗スタッフの方などが受ければ、売り上げにもつながるのではないでしょうか。

そうなんです。たとえば髪は自分で切らないでプロに任せるじゃないですか。イメージコンサルティングも同じぐらいハードルが低くなればいいなと思っています。

ファッションって自己表現だから、自分が好きなものを自由に身につけることが基本ですが、イメージコンサルティングによって「誰かに見られる視点」をプラスすることで、もっともっと輝くことができるんです。

それに、ファッションはセルフイメージを上げるためのものでもありますが、一方で周囲へのリスペクトやマナーを考えるきっかけにもなると思うんです。

― ファスティングやイメージコンサルティングの診断を行い、相手の背中を押すときに心掛けてることはありますか。

お客様の人生をリスペクトすることです。お客様は自信がないから私にご依頼下さることが多いのですが、それまでやり方を知らなかっただけですから、当たり前なんです。ファスティングもファッションも理論を知ればどなたでもできる再現性の高いものです。だから必ずできます、とお伝えします。

― 鳥居さんは、ご自身もいろいろなことに苦しんで、そこからファスティングやイメージコンサルティングによって変わっていったからこそ説得力がありますね。

自分が経験していないこと、学んでいないことを人には勧められません。自分ができていないことを「すばらしいからやってみて」なんて言えないですから。

― ファスティングやイメージコンサルティングって、お話を伺っているととても深いものなのですね。クライアントの人生にも影響を与える仕事だということがよくわかりました。

変わりたい、と思うことって誰しもあると思いますが、人って変化が怖いんですよ。変化によって現状以下になることがとくに怖い。でも、勇気を持ってやってみないと新しいドアは開きません。私も起業するときはとても怖かったけれど、前向きに決断したことで人生そのものが大きく変わり、今本当に幸せです。

ファスティングやイメージコンサルティングに少しでも興味を持ったら、ぜひご自分のタイミングで挑戦してみてください。「変わる」って実はすごく楽しいですよ。

撮影:加藤千雅

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