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トップメゾン販売員が最も大切にしていること… 語学力や接客スキルよりも「人に興味を持つ」!?

トップメゾン販売員が最も大切にしていること… 語学力や接客スキルよりも「人に興味を持つ」!?

今回インタビューするのは、現在トップメゾンの販売職として活躍するAさん。常に「販売員の価値向上」を掲げ、一時はその目標を実現するために人事職を経験したほどだ。しかし、そのジョブチェンジで逆に販売職への熱い想いが再燃し、現在はアパレル業界に入った当初から憧れていたラグジュアリーブランドで販売職を全うしている。そんなAさんは現在、将来のキャリアパスに備えて語学スキルを磨いているが、「ラグジュアリーブランドで働くために語学力が絶対必要ということはない」と言い切る。では、販売職として必要なことは何か?「人に興味があるかどうか」そう即答する言葉が意味することとは?他にも待遇面や職場環境なども深掘りしながら、トップメゾン販売職のリアルに迫る!

A氏 プロフィール
大学卒業後、新卒でラグジュアリーブランドの販売職としてファッション業界に就職。大手アパレルメーカーへの転職を機にバックオフィス職に興味を持ち、社内公募を経てオフィス職を経験。しかしオフィス職へ異動になったことで、販売職への想いが再燃して幼少期より憧れていたラグジュアリーブランドの販売職にジョブチェンジ。現在は将来のキャリアパスを見据えて語学の勉強に力を入れている。

幼少期はアニメよりもトップブランドのランウェイに興奮!?変わり者の少女が憧れのトップメゾン販売員に!

— 現職までのキャリアについて教えてください

新卒でラグジュアリーブランドに販売職として入社して、以降アパレル業界一筋で現在は4社目になります。販売経験は約13年、約2年人事に就いたこともあります。“販売員の価値向上”を目標に人事職を目指して実際に経験もしたのですが、思い描いていた業務とはほど遠かったことに加え、販売職を離れたことでやっぱり販売が好きだということに気付きました。店舗という最前線の現場で、一番リアルなマーケットをより身近で感じていたかったんだと思います。

— バックオフィスを経験したのちにラグジュアリーブランドへ転職した決め手は何だったのでしょうか?

小さいころからアニメを見るよりもラグジュアリーブランドのランウェイを見ている方が好きな、ちょっと変わった子だったんです(笑)。大人になった今でも日常的なモノを売るより、自分自身が高揚するモノや夢のあるモノを売りたい。そう考えた時に、改めて自分が好きなラグジュアリーブランドで働きたいと思いました。

お金があれば誰でも買えてしまう時代だからこそブランドは目先の売上ではなくロイヤリティーを重んじるべき

— ラグジュアリーブランドビジネスとして、お客様を選ぶということもあるのでしょうか?

今はそれが顕著に見られるかもしれませんが、私個人としてはそういう考え方には賛成です。「お金があれば何でも買える」、それは事実です。でもただ単に目先の売上を取ることを選択しないブランドの姿勢は重要。だからこそ私たち販売員も富裕層に問答無用に売るのではなく、ブランドへのこだわりや同じ価値観を持っていただいている方に購入していただきたいと考えています。ブランドがお客様と一緒に成長していく、一緒に楽しんでいくイメージでしょうか。

— サービスを提供する上での心構えはありますか?

「ブランドバリューに対して興味を示してもらえたかどうか」という部分は大事にしています。そういう方にはバックヤードから店頭に並べていない商品をオススメすることもあります。ただ目先の売上を取ることは重要視していません。

— 販売経験を重ねる中での失敗談はありますか?

新卒入社当時はブランドバリューやブランドロイヤリティーを守るという意識は薄くて売上数値を優先していました。そうすると、お客様にとって良かれと思って販売したものでも、お客様自身にとっては表面的な“良かれ”しかクリアしておらず返品という事を経験しました。だから今は、お客様に必要ないと思ったら無理なお勧めはしない。「あなたが言うなら買ってみる」「本当に買ってよかった!」と思われることを何よりも大事にしています。やっぱり、目先の売り上げに執着していた当時は失敗が多かったですね。経験を重ねた今だからこそ気づいたことでもあります。

他業種からのジョブチェンジでも活躍できる!大事なのは「人に興味があるかどうか」

— 未経験でも販売員として成功している人はいるのでしょうか?

かなり多いと思います!営業職を中心に元不動産業界のスタッフもいますし、元CAの方も多く、他業界からの転職で活躍している方は多いです。力仕事の技術職からジョブチェンジして活躍している若手もいるぐらいです。

— 販売職に向いている人と向いていない人の違いは何でしょうか?

「人に興味があるかどうか」に尽きると思います。同僚がどう思うのか、そしてお客様がどう思うのかは根本的に同じなんです。他人がどういうライフスタイルなのか、どんなバックグラウンドを持っているのかに対して興味を持てば自ずとコミュニケーションは取れます。だからすべては「人に興味があるかどうか」。あとは素直であれば完璧です。

ラグジュアリーブランド=語学力必須は間違い!?語学力がなくとも夢のある待遇が可能!

— ラグジュアリーブランドで働くにあたって語学力は必要ですか?

入社してからは特に不便はないですね。今働いている店舗は超大型店ですが、それでも2割くらいのスタッフしか外国語は話せません。ただこの先のキャリアに進むにあたっては必須になってくるので、語学力がないことが足かせにはなると言われ、今は語学のオンラインレッスンなどの勉強をしています。アッパーのポジションになると海外の方々と意見交換をすることもあるので、共通言語がないとビジネスシーンとしても戦えないですから…。

— 現在の待遇面も聞いてしまっていいですか?

外資系ということもありますが、アパレル業界としては良い待遇だと思います。ラグジュアリーブランドの中ではまだまだ低くはありますが、直属の上司が販売員の価値向上を一緒に考えてくれる方なので待遇もアップしました。大台を超えている方も多く、かなり夢のある職場です。

— 職場内での同僚との関係性の面ではいかがですか?

外から見ていたら少し怖いこともあるのかなと思っていたのですが、実際に入社してみるとすごく良いメンバーに恵まれました。現在同じ役職だけで10人ほどいるのですが、年下年上関係なく意見交換がしっかりできますし、お互い尊重し合っているチームなのですごく働きやすい。また、ブランドのバリューや理念をみんなで共有できていて、ブランドの成長を第一に考えられるメンバーで仕事ができている。環境はかなり良いと思います。

— 現場は女性が多いと思いますが働くうえで安心できることはありますか?

7割ほどが女性の職場ですが、さまざまな価値観を持った女性スタッフが多いです。産休から復帰する方も多いですし、お子さんや要介護者を抱えていてもお互いが理解し合って助け合えるので臨機応変に働ける環境だと思います。最近は男性でも育休を取得したスタッフもいます。

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